
図書館本を期限切れで最後まで読めずに返却することがたまにある。
引き込まれている作品なら「絶対期限までに読む」と腹を据えて読むのだけど。
昔は読み始めたら「これからおもしろいことが起きるのかも」と思って、どんな本も一応最後まで読んだものだけど、最近は「ま、いいか」と。
読書するのもエネルギーが要るから、たぶん無意識のうちに「この作品にエネルギー使わなくても」と感じてるのかもしれない。
それにしても40ページほど読んだだけで早々に放り出すのは珍しいことだ。
『YABUNONAKA』 金原 ひとみ
この作品は『あの本、読みました?』で紹介されていて興味を持ったから予約したのだと思う。
紹介されていた内容はすっかり忘れてしまってるけど。
金原ひとみさん、『蛇にピアス』で若くして芥川賞を受賞したことは知っているけど、作品を読んだのは初めてだ。
第一印象、難しい。
なんだろ、わたしには言葉が難しすぎて入ってこない。
意味のわからないカタカナ語が多くて、さりとていちいち調べる気にもならず。
40ページで離脱と言ったけど、実際は37ページまでしか読んでいない。
ここで40ページと書いたので、もうちょっと読んでみるかと思って続きを読んでみたけど、もっと無理だということがわかった。
やっぱり37ページまででよかったのだ。
まさに読むのにエネルギーが要りそうな作品だ。
しんどくて読めそうにない。
というわけで早々にリタイアしてしまった。
この先彼女の作品を読むことはない気がする。
文章との相性
今まで読んだ作品で、「この人の文章は苦手」というのはある。
逆に自分とピッタリリズムが合うという人もいる。
苦手な作家さんで今最初に浮かんだのが平野啓一郎さん。
彼の作品は2作しか読んだことがなく、2作目を読んだ時には1作目の感想がどうだったかなんて忘れてるんだけど、内容はさておき、どちらにも共通して出ていた言葉が「表現がまわりくどい」だ。
自分でもちょっとびっくりしたよ。
まぁ、わたしにとってはそう感じるというだけのことで。


川上未映子さんもわたしの印象では一文が長いけど、むしろ好き。
初めて読んだのはエッセイだった。
読点から読点までがすごく長くて、タラタラタラタラ続く感じ。
でも、その時はそれがとても新鮮で、わたしもこんな文章を書いてみたいと真似してみたりしたものだ。
関西弁で書かれているので、馴染みのない人は入り込めないかも。
2010年にはとある会社のイベントで本人と会う機会があり、『ヘヴン』にサインをもらったのを今思い出した。
その後かなり彼女の作品を追いかけていたのだけど、最近は疎遠になってるなー。
もしかしたら、今読むと「しんどい」と感じるかも…。
「苦手」の基準は自分でもよくわからないけど、基本的には一文が短く歯切れのいい文章が好き。
そういう意味で一目惚れならぬ一読惚れしたのが万城目学さん。
初めて出会ったのはデビュー作の『鴨川ホルモー』ではなく、その後に出版されたエッセイ『ザ・万歩計』だった。
何度も言ってるけど、とにかく文章のリズムがわたしの感覚にピタッとはまったという感じで、ほとんど全作品読んでいる。
内容的には「イマイチ」と感じるのものもあるけど。
それから恩田陸さん。
初めて読んだのは『夜のピクニック』だったんだけど、情景描写がキラキラしていて「こんなに綺麗な文章を書く人がいるんだ…」と感動した。←これも何度も言ってる。
作品自体が好きだったり合わなかったりというのはもちろんあるけど、文章にも相性ってあるんだなと思う。
というわけで、返却期限はまだ先なんだけど、『YABUNONAKA』は読まずに返すことが決定した。

