本のはなし

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ひとりごと

シニアの読書あるある?:読んだことさえ忘れてる

読書が趣味というより習慣、中毒、読まずにいられない病とも言える。家には今読んでる作品とは別に次に読む本が控えてないと不安になる。なので、1冊読んで数日読まない日があって…ということはなく、読み終えたらすぐ次のを読む、そんな生活だ。最近は1冊...
た行の作家

【シニアの本棚】『水車小屋のネネ』:出会った人が分けてくれたいい部分

『水車小屋のネネ』 津村 記久子 物語の展開 高校を卒業して服飾関係の短大へ行くつもりだった理佐だが、母親が入学金を男のために使ってしまった。家を出たいと思った理佐は毎日職安に通って求人を探し、ある仕事を紹介してもらった。面接の日、10歳下...
さ行の作家

【シニアの本棚】『存在のすべてを』:2児同時誘拐事件の真相

『存在のすべてを』 塩田 武士 物語の展開 1991年12月11日、塾帰りの少年立花敦之が誘拐された。警察は対策本部を設置し、隣接する県警にも協力をあおぎ、多くの人員を割いて犯人逮捕に向けて動いていた。 翌日身代金を持って向かう父親を追尾し...
か行の作家

【シニアの本棚】『方舟を燃やす』:何が正しいかなんて、みんな知らなかった

お久しぶりの角田光代さん。 『方舟を燃やす』 角田 光代 物語の展開 口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、何が...
な行の作家

【シニアの本棚】『うらはぐさ風土記』:いいもんにあれしなさい

『うらはぐさ風土記』 中島 京子 物語の展開 夫と離婚して30年ぶりに日本に帰ってきた田ノ岡沙希は、武蔵野にある母校の女子大で講師をすることになり、今は施設に入っている伯父の家で暮らすことになった。彼女はその「うらはぐさ」と呼ばれる地域で、...
からだのはなし

【シニアの本棚】『70歳が老化の分かれ道』:68歳は興味津々

先日、お気に入りのテレビ番組「あの本読みました?」を観ていたら新書の特集をやっていて、和田秀樹さんの著書が取り上げられていました。 『70歳が老化の分かれ道』 和田 秀樹 タカハラは主に小説、たまにエッセイしか読まないので新書はほとんど手に...
あ行の作家

【シニアの本棚】『いつもの木曜日』:キラキラした言葉の宝庫

『いつもの木曜日』 青山 美智子 『木曜日にはココアを』のスピンオフで、あの日以前の人々の姿が描かれています。絵本ぽい、とても可愛らしい装丁です。 マーブル・カフェのマスターの話から始まり、店員のワタルや幼稚園教諭のえな、その先輩の泰子など...
た行の作家

【シニアの本棚】『わたしたちに翼はいらない』:サスペンス、ではないよね

最近「ハズレなし」と思っている作家、寺地はるなさん。紹介文には「サスペンス」と書いてあるけど、そういう印象ではなかったです。 『わたしたちに翼はいらない』 寺地 はるな 物語の展開 序章下校中の4人の小学生。何度も転校を繰り返しているかんな...
あ行の作家

【シニアの本棚】『薔薇のなかの蛇』:17年ぶりの理瀬シリーズ

理瀬シリーズは、勝手に前作『黄昏の百合の骨』で終わったと思ってたので、「まだ続いてたんだ〜」と嬉しかったです。もちろん『黄昏の百合の骨』の内容は全く覚えてませんが。 『薔薇のなかの蛇』 恩田 陸 物語の展開 頭と手首がなく、胴体を真っ二つに...
さ行の作家

【シニアの本棚】『私たちの世代は』:あの数年はなんだったのだろうか

『私たちの世代は』瀬尾 まいこ 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。不自由で息苦しかった毎日。家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。(Amazon より) ...