本のはなし

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や〜わ行の作家

【シニアの本棚】『栞と嘘の季節』:トリカブトの栞の謎

『栞と嘘の季節』米澤穂信 高校の図書委員コンビのシリーズ第2弾です。第1弾『本と鍵の季節』は読みましたが、全く記憶に残ってません。いつもこんな感じで情けない限り…。 物語の展開 図書委員の職務に忠実な松倉と堀川が返却された本を点検していると...
さ行の作家

【シニアの本棚】『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』:なぜ今沢田研二なのか

なぜ今この本を読む気になったのだろう。人気絶頂だった頃にはあまり興味はなかったし、ソロ活動を始めてからも、楽曲は自然に耳に入ってくるしテレビで見ない日はないほどでしたが、特に注目していたわけではないのです。
あ行の作家

【シニアの本棚】『木曜日にはココアを』:優しさでつながる輪

昨日のスーパーブルームーン、あなたがお住まいの地域では見られましたか?タカハラ地方は朝から雨が降ったり止んだりで無理かなと思ってたんだけど、夜には雲も薄くなり、はっきりと見ることができました。 写真はイマイチはっきりとしてないけど… (^ ...
あ行の作家

【シニアの本棚】『鈍色幻視行』:鈍色に包まれた謎、恩田ワールドに浸る

恩田さんファンのタカハラ、タイトルに惹かれて久しぶりに単行本自腹で買いました。 『鈍色幻視行』恩田陸 物語の展開 謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。 撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著...
あ行の作家

【シニアの本棚】『君のクイズ』:クイズプレイヤーの裏側

今月、やっと1冊読み終えました。恩田さんの『鈍色幻視行』でモタモタしていたところだったのですが、図書館本なので恩田さんを中断して読みました。 『君のクイズ』 小川 哲 物語の展開 物語は生放送のクイズ番組『Q1-グランプリ』の決勝戦の場面か...
あ行の作家

【シニアの本棚】『金環日蝕』:なんとなくタイトルが気になったので…

『金環日蝕』阿部暁子 輪郭は強烈な輝きを放っているのに、彼の中心は闇に沈み、謎めいたまま―― Amazon 紹介文より タイトルの所以はこういうところからでしょうか。 物語の展開 大学で心理学を学んでいる春風は、ある日近所の高齢女性がひった...
あ行の作家

【シニアの本棚】『ボタニカ』:「らんまん」モデルはとんでもない人だった

『ボタニカ』 朝井まかて NHKの朝ドラが「らんまん」と決まったのはいつごろだったでしょう。おそらく、その情報を知ってこの作品を図書館に予約したのだと思うんです。 長ーい間待ってやっと手に届いた時は、なぜ予約したのかをすっかり忘れていたタカ...
さ行の作家

【シニアの本棚】『犯人に告ぐ3』:面白いけど望んでいた結末ではなかった

『犯人に告ぐ3』 雫井脩介 何度も言って恐縮ですが、最近本を読むのにとても時間がかかるようになりました。寝る前に読もうと思ってても、ベッドに入って本を広げてうつ伏せになった瞬間に寝落ちしてますから…。 この本は図書館本ですけど、貸し出し延長...
さ行の作家

【シニアの本棚】『クロコダイル・ティアーズ』:疑惑の沼にはまる

『クロコダイル・ティアーズ』 雫井脩介 久しぶりの雫井さんです。タイトルの「クロコダイル・ティアーズ」は「嘘泣き」という意味だそうです。 ワニは人間を誘き出すために嘘の涙を流すと言われているらしいです。嘘の涙を流して人間を誘き寄せ、食べちゃ...
は行の作家

【シニアの本棚】『ある男』:愛に過去は必要なのか

『ある男』 平野啓一郎 平野啓一郎さんは『マチネの終わりに』を読みました。出版された時にタイトルが刺さったんですが、恋愛もののようだったので回避したんです。それなのに、なぜ読んだのだろう…。 映画化されましたよね。石田ゆり子さんと福山雅治さ...