ま行の作家

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【シニアの本棚】『星を掬う』:ずしんと重い、けど希望が見える

『星を掬う』町田 そのこ 物語の展開 賞金欲しさにラジオの「あなたの思い出買い取ります」という企画に応募した千鶴。その思い出とは、小学校1年生の夏休み、母と車で1ヶ月ほどのあてのない旅をした。その旅が終わり、千鶴は家に帰ったが母はその日を境...
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【シニアの本棚】仕切り直し『八月の御所グラウンド』

一昨日、あれだけ万城目作品について語っておきながら、いざ感想を書こうと思うとなかなか言葉が浮かんでこないのですが…。 とりあえず、いつものパターンでやってみます。 『八月の御所グラウンド』 万城目 学 表題作ともう1篇『十二月の都大路上下ル...
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【シニアの本棚】『八月の御所グラウンド』:万城目学さん、ついに直木賞受賞

万城目学さん、『鴨川ホルモー』でデビューされた時から気にしてました。初めて読んだ時、その頃「ココログ」をやってて本のレビューだけ製本したのだけど、それを引っ張り出して見てみると 万城目さんの文章とは呼吸が合うカンジ。リズムとか言い回しがツボ...
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【シニアの本棚】『アイスネルワイゼン』:ピアノ講師という設定に惹かれたが

まず「ツィゴイネルワイゼン」を連想させるタイトルに興味をもちました。主人公がピアノ講師というのも興味深かったです。そして芥川賞候補作…というので読んでみました。 『アイスネルワイゼン』 三木 三奈 この表題作と「アキちゃん」という作品が収録...
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【シニアの本棚】『うつくしが丘の不幸の家』:でも、みんな不幸ではない

『うつくしが丘の不幸の家』 町田 そのこ 町田そのこさん、お初です。 物語の展開 海を見下ろす小高い丘に広がる住宅地に建つ築25年の3階建ての家。その家で暮らした5つの家族の物語が、時間を遡っていく形で描かれている。 おわりの家築25年の一...
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【シニアの本棚】『墨のゆらめき』:白と黒、直線と曲線のあわいが生み出す不思議な宇宙

『墨のゆらめき』 三浦 しをん 物語の展開 ホテルマンの続力と書家でホテルの筆耕士遠田薫の物語。力は仕事を依頼するため遠田の家を訪れる。遠田は奔放でつかみどころがなく、力は彼に急に呼び出されたり、代筆の文面を考えさせられたりして振り回される...