た行の作家

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【シニアの本棚】『水車小屋のネネ』:出会った人が分けてくれたいい部分

『水車小屋のネネ』 津村 記久子 物語の展開 高校を卒業して服飾関係の短大へ行くつもりだった理佐だが、母親が入学金を男のために使ってしまった。家を出たいと思った理佐は毎日職安に通って求人を探し、ある仕事を紹介してもらった。面接の日、10歳下...
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【シニアの本棚】『わたしたちに翼はいらない』:サスペンス、ではないよね

最近「ハズレなし」と思っている作家、寺地はるなさん。紹介文には「サスペンス」と書いてあるけど、そういう印象ではなかったです。 『わたしたちに翼はいらない』 寺地 はるな 物語の展開 序章下校中の4人の小学生。何度も転校を繰り返しているかんな...
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【シニアの本棚】『踏切の幽霊』:単なる幽霊の話ではないけれど

『踏切の幽霊』 高野 和明 今年最初の1冊。実際読み終えたのは12月31日でしたが…。 物語の展開 ある殺人事件を境に、踏切で電車が非常停止することが多くなった。踏切の近くの小屋で刺された女性が、踏切まで力を振り絞って歩きそこで力尽きたのだ...
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【シニアの本棚】『川のほとりに立つ者は』:「普通」で測ることの危うさ

2023年本屋大賞にもノミネートされている作品。寺地はるなさんは今一番気になっている作家さんだ。若きカフェの店長原田清瀬を通して「自分にとっての普通」で人を測ることの危うさを深く掘り下げていく物語だ。読後は全ての登場人物にエールを送りたくなる。
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【シニアの本棚】『雨夜の星たち』:その時の精いっぱいが積み重なった先に、今日がある

お見舞い代行業をしている主人公雨音は、他人に興味がなく人に感情移入もしないので、この仕事が向いていると思っている。「忖度はしない、やりたくないことはやらない」そんな雨音が依頼人に感謝されたり、気にしてもらったりすることで僅かに変わっていく。
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【シニアの本棚】『現代生活独習ノート』:IT社会の日常、ちょこっとファンタジー

『現代生活独習ノート』 津村記久子 40年来の友人守山さん(仮名)は読書家で、1日か2日に1冊ぐらい読んでるのではないだろうか。図書館本は待てないからと、だいたい本屋さんで購入しているそうだ。 ランチの約束をすると、必ず3、4冊ピックアップ...