た行の作家

た行の作家

た行の作家

【シニアの本棚】『踏切の幽霊』:単なる幽霊の話ではないけれど

『踏切の幽霊』 高野 和明 今年最初の1冊。実際読み終えたのは12月31日でしたが…。 物語の展開 ある殺人事件を境に、踏切で電車が非常停止することが多くなった。踏切の近くの小屋で刺された女性が、踏切まで力を振り絞って歩きそこで力尽きたのだ...
た行の作家

【シニアの本棚】『川のほとりに立つ者は』:「普通」で測ることの危うさ

2023年本屋大賞にもノミネートされている作品。寺地はるなさんは今一番気になっている作家さんだ。若きカフェの店長原田清瀬を通して「自分にとっての普通」で人を測ることの危うさを深く掘り下げていく物語だ。読後は全ての登場人物にエールを送りたくなる。
た行の作家

【シニアの本棚】『雨夜の星たち』:その時の精いっぱいが積み重なった先に、今日がある

お見舞い代行業をしている主人公雨音は、他人に興味がなく人に感情移入もしないので、この仕事が向いていると思っている。「忖度はしない、やりたくないことはやらない」そんな雨音が依頼人に感謝されたり、気にしてもらったりすることで僅かに変わっていく。
た行の作家

【シニアの本棚】『現代生活独習ノート』:IT社会の日常、ちょこっとファンタジー

『現代生活独習ノート』 津村記久子 40年来の友人守山さん(仮名)は読書家で、1日か2日に1冊ぐらい読んでるのではないだろうか。図書館本は待てないからと、だいたい本屋さんで購入しているそうだ。 ランチの約束をすると、必ず3、4冊ピックアップ...