【シニアの本棚】『私たちの世代は』:あの数年はなんだったのだろうか
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【シニアの本棚】『私たちの世代は』:あの数年はなんだったのだろうか

4.5
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今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。
不自由で息苦しかった毎日。
家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。
多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。
Amazon より)

物語の展開

まず描かれるのが小学生の冴の生活。
彼女の母親はシングルマザーで夜の仕事をしている。

一方同い年の心晴は、教育熱心な母親のもと、英語や体操、バイオリンなどを習わされている。

2人は同じ学校に通っているわけでもなく知り合いでもないが、あのパンデミック騒動の中での彼女たちの暮らしぶりや思いが描かれていく。

そして学校が通常授業に戻った頃、冴はクラスメートからいじめられるようになり、心晴は不登校に…。

読み終えて

ネタバレになってはいけないと思うと、物語の展開をうまく表現することができず、申し訳ないです。

主人公が変わるので視点も変わり、時系列も行ったり来たりするので、最初はかなり戸惑いました。

近ごろ、何気なく字面を追って読んでるだけなので、こういう複雑な構成にはなかなか順応できないんですよ。

パラグラフの最初に小さいマークがついてるんですけど、わたしはだいたいそういうのを無視して、意味も考えずに読み進んでしまうのでね。

途中で「アレ、これはマークごとに人物と時系列が分かれてるのね」と気づいた次第です。

ホントに頭が緩んでるので、自分の中でクッキリとした像が浮かばず、メモをとって相関図的なのを書いて読みました。

先日出かけた時に出会ったジューンベリー

あの期間、我が家に子どもはいないし、同居次男は通常どおり仕事に行ってたし、ワイドショーは全く見なくなりました。

わたし自身は自分が信頼できる情報をもとに、自分の考えで行動していたので、それほど自粛していたわけでもなく、特に学校の様子はよくわかっていませんでした。

子どものいる家庭にとっては大変な時期だったんですよねぃ。
子どもの友達関係、親と子の関係、いろんなところにいろんな影響を及ぼしたんでしょうね。

不自由な思いや理不尽な思いを抱いた子たちが回り道をしながらも成長して、自分を見失わずちゃんと前を向いて歩いていく姿が描かれています。

冴ちゃんのお母さんが大らかでカッコよかったです。
心晴ちゃんもお母さんとのわだかまりが解けてよかったです。

蒼葉君も、樋口先生も、みんな、みんな素敵でした。

これから読まれる方、パラグラフの前のマークには注意して、構成の複雑さを楽しんでほしいです。
って、戸惑って迷子になりかけたのはわたしだけかもですが。

今回のことで、これからは相関図を書いたり、メモをとりながら読んだ方がいいかもしれないなと思います。


私たちの世代は [ 瀬尾 まいこ ]
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうぞ、よい1日を!

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