【シニアの本棚】『いつもの木曜日』:キラキラした言葉の宝庫
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【シニアの本棚】『いつもの木曜日』:キラキラした言葉の宝庫

4.0
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『木曜日にはココアを』のスピンオフで、あの日以前の人々の姿が描かれています。
絵本ぽい、とても可愛らしい装丁です。

【シニアの本棚】『木曜日にはココアを』:優しさでつながる輪
昨日のスーパーブルームーン、あなたがお住まいの地域では見られましたか?タカハラ地方は朝から雨が降ったり止んだりで無理かなと思ってたんだけど、夜には雲も薄くなり、はっきりと見ることができました。写真はイマイチはっきりとしてないけど… (^ ^...

マーブル・カフェのマスターの話から始まり、店員のワタルや幼稚園教諭のえな、その先輩の泰子などカフェに訪れた12人の人々のエピソードです。
それぞれのお話にキラッとした気づきや癒しが描かれています。

特に印象に残ったフレーズを挙げてみます。

  • マスター
    「楽しいこと」より「楽しみなこと」がたくさんあるほうが、人生は幸せなんじゃないかと思う。 (p.04)
  • ワタル
    計算は苦手な僕だけどーー。
    そのおかげで、こんなふうに思いがけない宝物発掘が仕掛けられているなら、それも悪くないじゃないか。(p.11)
  • 泰子
    信号の青は「進め」と命令されているんじゃない。「進むことができる」と知らされているだけ。 (p.34)
  • 理沙
    青信号の点滅は、「早く渡れ」とせかしているんじゃなくて、「次の青が来るまで今は少し待ったほうがいいよ」と教えているんじゃないかな。 (p.38)
  • メアリー
    立ち止まらずに前へ前へと進むことを、ポジティブと言うのだろう。だけど私は、時々ポジティブに振り返って思い出したい。(p.82)
  • マコ
    何かをやりたい、知りたい、と思った時点で人は変わる。 (p.85)
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わたし自身「転ばなければ気づかなかったものが必ずあるのだから、転んだことを嘆いていてはいけない」という言葉を心の糧にしてきたので、ワタルくんの気づきは、とても共感を覚えました。

マスターの「楽しいこと」より「楽しみなこと」がたくさんあるほうが幸せなんじゃないかというのも、今の暮らしの希望になります。

だいたいなんにもない毎日だけど、先の小さな「楽しみ」はいろいろあるのでね。
それが実現するかどうかは別として、「楽しみなこと」を持てるのは幸せなのかもしれないと思えます。

さて、横断歩道で青信号が点滅し始めた時、どうしますか?
走って渡る? それとも待つ?

今年もアッツザクラが鉢から溢れんばかりに咲きました

年齢的なこともあるかもしれないけど、わたしは断然待つ派です。
結構若い頃から待つ派だった気がします。

何か考えがあってのことではなく、とりあえずそれまでの歩調を崩すのが嫌なんです。
わたしにとっては、待つほうが安らかです。

メアリーの言う「ポジティブに振り返って思い出したい」にちょっとハッとさせられました。
あんまり「振り返る」ってことをしないんですよね、わたし。

過去の出来事って忘れてることが多いし、振り返ってもしょうがないみたいな気もするし…。
振り返ってもしょうがないと思ってるから忘れるのかな。

そうだね。
そういうことを振り返って思い出すのも大切なことだよね。

いろんな気づきがありました。
まだまだ前を向いて歩いていく希望みたいなのも感じました。
装丁も含めて素敵な作品でした。

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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を! 






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