『女の国会』 新川 帆立
ちょっと前にBSテレ東の番組「あの本、読みました?」に作者が出演されていて、この作品のことを話してたので読んでみようかなと。
物語の展開
野党第一党の高月馨は窮地に追い込まれた。
敵対関係にありつつも、ある法案については共闘関係にあった与党議員・朝沼侑子が自殺したのだ。
「自分の派閥のトップも説得できていなかったの? 法案を通すつもり、本当にあったの?」
死の前日の浅沼への叱責が彼女を追い詰めたのではないかと批判が集まり、謝罪と国対副委員長の辞任を迫られてしまう。
だが、長年ライバル関係を築いてきた高月には朝沼の死がどうも解せない。
朝沼の婚約者で政界のプリンス・三好顕太郎に直談判し、共に死の真相を調べることに。
浅沼議員の遺書と思われるものに書かれていた
「この秘密を抱えたまま、生きていくことはできない」という一文は何を意味するのか。
政治の世界と女性議員、秘書、新聞記者などを絡めながら謎が解明されていく。
読み終えて
帯には
議員・秘書・記者の覚悟に心震える、政治 大逆転ミステリ!
と書いてあったけど、それほどミステリ要素はなかった気がする。
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普段全く馴染みのない国会議員の裏側などがチラッと見られたのは面白かった。
国会議員に限らないとは思うけど、女性が仕事を続けるための障害(心理的部分も含めて)なども共感しながら読んだよ。
女性議員や女性管理職を何%にという風潮は好きではない。
性別ではなく人で、実績でと思う。
でも、選挙などでは女性は女性候補に投票しない傾向にあったり、自ら管理職になりたがる女性は少なかったりするらしいね、なんてことを考えながら。
「ジェンダー問題ぶっ込んできたか」という思いもあり…。
最近ドラマでも小説でも多いけど、正直言うと苦手。
早々に謎は解明したように見えて、わたしとしては唖然としたオチだったわ。
そこが「大逆転」なんだろうね。
どうせなら政治家問題をもっとガッツリ描いてほしかったような気がする。
期待してたのとはちょっと違ったカンジ。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!