
前作『ようやくカナダに行きまして』を読んで彼女の挑戦にいたく感動し、密かにエールを送り、カナダ生活の続きが描かれるのを楽しみにしていた。

『ようやくカレッジに行きまして』 光浦 靖子
内容紹介
2022年8月、公立のカレッジのプロのシェフを養成するコースに入学したヤスコ。ドメスティック(カナダ)とインターナショナル(海外)の生徒が通うこの学校、ヤスコのようなインターナショナルの学生は2年のコースを修了して卒業証書を得ると、PGWP(Post-Graduation Work Permit)というカナダで3年間働く権利を得られます。
英語を上達させたい、将来カフェを開くための勉強をしたい、そしてカナダで働いてみたい。
そんな思いを胸にカレッジの門を叩いたヤスコは、言葉がわからない状況の中、様々な年齢や人種のクラスメイトと一緒に授業や実習で学び、課題に追われる毎日を過ごします。そこでは想像を超えた肉体的疲労、人間トラブルが巻き起こるのですが、同時にカナダでの様々な出会いや素晴らしい自然のおかげで、肉体が強くなったり、自分に対してこんな気づきも……!
「なぜなら私は生きるのがすごく楽になりましたし、努力はしてなくても、前の私より今の私の方が面白いですからね。ふてぶてしいですから。だって、ふてぶてしい人って面白いじゃないですか。」(本文より)
50歳から新しい挑戦をし続けるヤスコの、元気と勇気をもらえる最新エッセイ!
光浦さんのカレッジでの様子が、苦しいこと、辛いこと、楽しいこと、嬉しいこと、全てのことが赤裸々に描いてあり、奮闘している様子が臨場感をもって伝わってくる。
読み終えて
やはり尊敬という言葉しか出てこないなー。
テレビで見ていた頃は、とても真面目で几帳面で、傷つきやすい、ちょっと痛々しいような印象を持っていたけど、根性のある逞しい人だなと。
あの厳しく理不尽な環境の中で、いろんな思いを抱えながらも言葉の壁、PCの壁を乗り越えて最後までやり切るのはすごいなと思う。
頭ん中がお花畑になると、ストレスが減ると、楽なんですよ。(p.210)
という一文があるんだけど、ほぼ頭の中がお花でいっぱいのわたしとしては、「そのとおり!」と言いたくなる。
ついついなんだか保護者目線になってしまうのだけど、一生懸命頑張ってる人は応援したくなるのだ。

