本のはなし | ページ 6

本のはなし

さ行の作家

【シニアの本棚】『誰かがこの町で』:「安全で安心な町」に潜む怖さ

『誰かがこの町で』 佐野広実 表紙のなんとなく怪しい雰囲気に惹かれて買った 借りた本だ。 物語の展開 真崎が勤める弁護士事務所に若い女性が訪ねてくる。彼女は、事務所の所長である岩田の大学の同期生の娘だと言い、両親と兄は失踪し、自分だけが捨て...
あ行の作家

【シニアの本棚】『天井の葦』:メディアのあり方に対する警鐘

この作品は『犯罪者』『幻夏』に続く鑓水、相馬、修司が活躍するシリーズです。 実は前の2作の感想は旧ブログから移転したもので、この作品も一緒に移転したと思い込んでたんです。していなかったことに今ごろ気づきました。2年前の3月に読み終えたようだ...
外国作品

【シニアの本棚】『春にして君を離れ』:ある意味怖い

『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー わたしも3人の子どもを育ててきたのだけど、今でいうワンオペだったので毎日必死だった。子育て中の記憶がほとんどないのは、そのせいかもしれない。 それほど深く考えてたわけじゃないけど、一応子育て方針と...
あ行の作家

【シニアの本棚】『幻夏』:最後に一筋の光が見える

『幻夏』 太田愛 デビュー作『犯罪者』でわたしの心を撃ち抜いた太田愛さんの2作目だ。 前作の事件が原因で相馬は刑事課から交通課に左遷されていた。その相馬が小学6年生のひと夏を一緒に過ごした水沢尚と択の兄弟。 2学期の始業式の翌日、尚はひとり...
あ行の作家

【シニアの本棚】『犯罪者』:すごい人に出会ってしまった

『犯罪者』 太田愛 太田愛さん、「相棒」とか「トリック」の脚本家さんだそうで、知らなかった…。すいません。 昔、わたしは「読み始めて30ページぐらいまでに殺人が起きるか、白骨死体が発見されるかしないと退屈になるわ」と言っていた時代がある。人...