か行の作家 【シニアの本棚】『方舟を燃やす』:何が正しいかなんて、みんな知らなかった お久しぶりの角田光代さん。『方舟を燃やす』 角田 光代物語の展開口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、何が起きる... 2024.06.03 か行の作家本のはなし
な行の作家 【シニアの本棚】『うらはぐさ風土記』:いいもんにあれしなさい 『うらはぐさ風土記』 中島 京子物語の展開夫と離婚して30年ぶりに日本に帰ってきた田ノ岡沙希は、武蔵野にある母校の女子大で講師をすることになり、今は施設に入っている伯父の家で暮らすことになった。彼女はその「うらはぐさ」と呼ばれる地域で、いろ... 2024.05.20 な行の作家本のはなし
からだのはなし 【シニアの本棚】『70歳が老化の分かれ道』:68歳は興味津々 先日、お気に入りのテレビ番組「あの本読みました?」を観ていたら新書の特集をやっていて、和田秀樹さんの著書が取り上げられていました。『70歳が老化の分かれ道』 和田 秀樹タカハラは主に小説、たまにエッセイしか読まないので新書はほとんど手に取っ... 2024.05.11 からだのはなしや〜わ行の作家本のはなし
あ行の作家 【シニアの本棚】『いつもの木曜日』:キラキラした言葉の宝庫 『いつもの木曜日』 青山 美智子『木曜日にはココアを』のスピンオフで、あの日以前の人々の姿が描かれています。絵本ぽい、とても可愛らしい装丁です。マーブル・カフェのマスターの話から始まり、店員のワタルや幼稚園教諭のえな、その先輩の泰子などカフ... 2024.05.06 あ行の作家本のはなし
た行の作家 【シニアの本棚】『わたしたちに翼はいらない』:サスペンス、ではないよね 最近「ハズレなし」と思っている作家、寺地はるなさん。紹介文には「サスペンス」と書いてあるけど、そういう印象ではなかったです。『わたしたちに翼はいらない』 寺地 はるな物語の展開序章下校中の4人の小学生。何度も転校を繰り返しているかんなは「な... 2024.04.30 た行の作家本のはなし
あ行の作家 【シニアの本棚】『薔薇のなかの蛇』:17年ぶりの理瀬シリーズ 理瀬シリーズは、勝手に前作『黄昏の百合の骨』で終わったと思ってたので、「まだ続いてたんだ〜」と嬉しかったです。もちろん『黄昏の百合の骨』の内容は全く覚えてませんが。『薔薇のなかの蛇』 恩田 陸物語の展開頭と手首がなく、胴体を真っ二つに切り離... 2024.04.25 あ行の作家本のはなし
さ行の作家 【シニアの本棚】『私たちの世代は』:あの数年はなんだったのだろうか 『私たちの世代は』瀬尾 まいこ今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。不自由で息苦しかった毎日。家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。(Amazon より)物語... 2024.04.08 さ行の作家本のはなし
あ行の作家 【シニアの本棚】『夜明けの花園』:不穏な雰囲気に浸る 初めて恩田さんの作品を読んだのは『夜のピクニック』でした。とても情景描写が美しく、こんな綺麗な文章書く人がいるんだと感動したものです。その後『木曜組曲』、『六番目の小夜子』など、『夜ピク』とは違う、背後に何かあるような不穏な雰囲気に惹かれて... 2024.03.29 あ行の作家本のはなし
や〜わ行の作家 【シニアの本棚】『オール・ノット』:全部がダメなわけじゃない 『オール・ノット』柚木 麻子物語の展開友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなの... 2024.03.15 や〜わ行の作家本のはなし
あ行の作家 【シニアの本棚】『鳥啼き魚の目は泪』:華族の庭に隠された秘密 『鳥啼き魚の目は泪』 宇佐美 まこと物語の展開駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。武家候爵・吉田房興が兵衛に依頼したもので、定石を覆す枯山水... 2024.03.02 あ行の作家本のはなし