アクセス急上昇の謎
普段あまりアクセス数とか気にしてないんだけど、なぜか2年以上前にアップした太田愛さんの『犯罪者』のレビューへのアクセスが急に増えていてビックリ。
なんかあるのかな?
映画とかドラマになるとか?
実は『犯罪者』も2作目の『幻夏』も以前のブログからの転載で、読了したのは4年以上前。
鑓水、相馬、修司の3人が主人公のシリーズ3部作だ。
「なにがあったんだろ」と思って、遡って読み返してみると
あれ?
3部作なのに、3作目のレビューがないではないか
と、的外れなところに気がついてしまった。
そういうの、気になるのよ〜。
『犯罪者』へのアクセスが増えた理由はさっぱりわからなかったけど、3作目の『天上の葦』を転載するのを忘れていたことに気づいてしまったので、とりあえず載せておこうと。
別に誰も期待してないけど、気づいてしまうとスルーできないのよ。
自分のケジメとして…。
「3部作」なのでね。
『天上の葦』 太田 愛
2021年3月に過去ブログに投稿したもので、現在は非公開にしています。
以下、原文まま。
なんか、やっぱりすごいね、この方。
張られた伏線を全部回収して、最後はピタッとピースがはまるように気持ちよく収まる。
読んでる途中で「これで決着するのかな」と思うんだけど、残ってるページの分量を見ると「いや、まだ何か一波乱あるな」とか、そんな読み方していいのかどうかは別として、とにかく全く飽きることなく没頭して読めた。
内容もまさに今わたしがテレビのワイドショーやニュースに対して抱いている違和感を具象化したようなことで、とても興味深かったわ。
この作品は2017年に書かれたものらしいけど、メディアのあり方に警鐘を鳴らすもので、著者自身も「今書かないと手遅れになるかもしれないと思った」と言っている。
戦争の場面が長くてちょっと苦しかったけど、正光と喜重のつながりを描くためにはなくてはならない描写だったと思うし、そういう背景が丁寧に描かれているからこそ作品の重みも増してくるんだと思う。
「察して動け」、権力者がそういう考えを持つと本当に怖い世の中になるよね。
某放送局のキャスターが政府の意に沿わない質問をしたからと、その番組を降ろされたりするようなことが起きてる今、なんだか不気味だわ。
「犯罪者」「幻夏」そしてこの「天上の葦」、どれも素晴らしかった。
また鑓水、相馬、修司の活躍が見たいなー。
というわけで、急にアクセスが伸びるとビックリするよね。
なにがあったんだろ?って、かえって不安になってしまうわ〜。
太田さんの作品は、いつか映像化されるといいなと思っている。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!