
4月1日。
この地方でも桜が満開だそうだけど、今日はあいにくの雨。
散らなければいいけどなー。
認知症の検査は受けないという母。
でも医師は「認知症が進んでますね」と言うのだかられっきとした認知症なのだろう。
そのせいかどうか、被害妄想的な発言が多くなったように感じる。
先日、母の姪のMちゃんとその息子のKくん夫妻が訪ねてきた。
去年、Kくんが結婚してお祝いをしていたので、その内祝いと母の誕生日祝いを持ってきてくれたのだ。
それだけの単純な話だとわたしは思っていたのだけど。
母の頭の中はそうではなかったらしい。

機嫌取りに来てるんよ
母の実家は結構広い田んぼがあり、母の弟が継いでいたけど早くに亡くなったのでMちゃんが相続してお米を作っている。
その田んぼの一部が母の名義なのだそうだ。
どうやらMちゃんはその母の持分を買い取りたいと思っているとかいないとか。
母自身が直接話をしたわけではなく単なる想像だと思う。
もしそうだとしても、母が亡くなったらわたしのものになって、わたしは農業はしないので田んぼがあってもどうしようもない。
買い取ってくれるならそれでいいのではないかと思うのだけど。
今の若い人は強欲だとか…。
タダでちょうだいと言ってるわけじゃなくて売ってほしいと言ってるんだから強欲とは違うやろ。

全部Kくんに継がそうと思ってるんよ
嫁さんだっていかにも百姓しますみたいな格好して来て

私にはそんな格好には全然見えなかったけど
ラインストーンのついたジーンズにシンプルなシャツだったよ
今時の若い人の格好なんだなと思ったけど

あの嫁さん、一言も喋らずにずっと私の顔を見てたし

それはお母さんばっかりがしゃべるから、口を挟む隙がなくてただ聞いてただけやろ
姑の伯母さんの家に連れてこられてそんなに喋る人もおらんやろ
そのことを考えると夜も眠れなくてご飯もほしくない、すっかり体調が悪くなってしまったと言う。
そんなふうに詮索するのは、脳の萎縮と関係があるのだろうか。
このところ、姪たちが来るたびに同じようなことを言ってる気がする。

自分や弟妹が家を絶やさないようにと一生懸命守ってきたものを全部、何にもせずに手に入れたと思うと悔しいそうだ。
でも、それはそういう仕組みなんだから仕方ないよね。
と言うわたしは冷たいのか…。
母の父親が亡くなる時に、ほとんど全部を母の弟である長男が相続し、ほんの一部を母と母の妹の名義にしたのだそうだ。
それは母も納得のうえのこと。
ところが、思いもかけず早くに長男が急死してしまってその娘のものになった。
姪と一緒に暮らしていた母の妹は、まるで厄介払いされるように施設に入れられた。
そのあたりの経緯が許し難いんだろうね。

そんなに気になるんなら、ちゃんと直接聞いてみたら?

いや
向こうが言うてくるまでいい
それなら、今グジグジ考えててもどうしようもないのにね。
随分落ち込んでるみたいで。
どう対処するべきか…。

