
『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』益田ミリ
益田ミリさんが2002年の12月から毎月1カ所にひとりで訪れて、47都道府県を制覇したという旅日記だ。
著者に感じるシンパシー
わたしの場合は「ひとり旅するぞ」という心持ちではなく、出張先で仕事が終わった翌日、年休を取ってひとりでウロウロするというのが常だったけど。
ミリさんの旅に共感することが多かった。
- 飲食店になかなか入れない
「この店入りにくそう」「ここも緊張する」と徘徊する様子。
わかる、わかる。
昼間だとわりとすんなりカフェなどでランチできるんだけど、夜はなかなかひとりでお店に入る勇気が出ない。
最近はひとりの時は「デパ地下で美味しそうなお弁当買ってホテルで食べればいいか」と思っている。 - ちょっと聞けばいいことを聞けず、わたしはひとり旅でいろんなことをあきらめている気がする。
これもわかるなー。
わたしも、もっと若い時はそんなカンジだった気がする。
いつの頃からか、「2度と来ることはないだろうから、今聞かないと損だな」と思うようになって、最近は恥ずかしげもなく、すぐに聞くようになったけど。
あと、微妙に間が悪いところとか。
行ったお店が休みだったり、展示会が終わってたり。
最後に「人の旅の話は、あんまり楽しくない」と言っていて、それも確かに…と。
行ったことのある人に話すのなら一緒に盛り上がれるだろうけど、行ったことのない人に話しても、聞いてる方は「ふーん」だよね。
できることなら挑戦してみたい
なんて思いが浮かんできて、今までわたしはどれだけの県に行ったのだろうと確認してみたよ。

塗り方が汚くて申し訳ないけど、自分で思ってたよりは行ってるカンジ。
西日本では佐賀県だけ行ってないんだ。
東京よりあっち側は完全に真っ白だね。
行ってない所を数えてみたら北海道、ほか16県。
月に1カ所行くとしたら1年半ぐらいで制覇できるよね。
って、ムリムリ。
例えば、その県の名所などを調べて写真などを見て、行った気になることはできるかも。
なんにもない毎日に、そういう楽しみを加えてもいいかもね。
そんな楽しい気分にさせてくれるエッセイだった。
なんとなく読み始めたけど、月に1回行っても全国回るには4年かかるんだと、当たり前のことなのに、随分感慨深かったわ。
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