『赤と青とエスキース』青山 美智子
今日も本のはなしです。
図書館本ですが、昨日アップした「未明の砦」と一緒に借りていて、「未明の砦」を読み終えるのに12日もかかってしまいました。
おもしろかったんだけど、第2章でちょっと停滞してしまって…。
返却期限は今日です。
途中やめになるのは嫌なので、こちらは読まずに一旦返却しようかとも思ったのだけど…。
1ページ当たりの文字数とか全体のページ数とかを見ると、これなら1日で読めると思って読みました。
最近、ホントに本読むのが遅くなったと思ってたけど、切羽詰まれば読めるものです。
逆に言うと切羽詰まらないと読めないとも言えますが…。
物語の展開
すみません。
Amazonで詳しく紹介されているので、手抜きして引用させてもらいました。
●プロローグ
●一章 金魚とカワセミ
メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。しかしレイは、留学期間が過ぎれば帰国しなければならない。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。
●二章 東京タワーとアーツ・センター
日本の額縁工房に努める30歳の額職人・空知は、既製品の制作を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、十数年前にメルボルンで出会った画家、ジャック・ジャクソンが描いた「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。
●三章 トマトジュースとバタフライピー
中年の漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画の相手として、砂川がタカシマを指名したことにより、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。
●四章 赤鬼と青鬼
パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がくる。茜は昔蒼と同棲していたアパートを訪れることになり……。
●エピローグ
水彩画の大家となったジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。
読み終えて
やはり作者は青山美智子さんなので、それぞれのエピソードがリンクしていて、最後は最初と繋がるようになってました。
1つの恋愛小説とも言えると思います。
エピローグのジャックの話は、かなり説明っぽくてちょっと興醒めする部分もあったのだけど、「あぁ、そういうことだったんだ」と腑に落ちました。
第3章に出てくるカフェの女性スタッフが無愛想な謎も解けました。
タイトルの「エスキース」は絵のタイトルだったんですね。
どのエピソードも根底に赤と青が象徴的に描かれています。
青山さんの作品、ふんわり優しいのだけど、チクッと核心をつくようなフレーズがあって、心に残ります。
そのフレーズの箇所をスキャンしたはずなのに、うまく保存できてなかったみたいです。
「どんなに気楽そうに見えても、どんなに好きなことをしているように見えても、人はみんな何かを抱えている」というような意味の言葉でした。
まさに…。
2冊とも今日の午前中に、無事遅延なく返却してきました。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!