本のはなし | ページ 7

本のはなし

ま行の作家

【シニアの本棚】『星を掬う』:ずしんと重い、けど希望が見える

『星を掬う』町田 そのこ物語の展開賞金欲しさにラジオの「あなたの思い出買い取ります」という企画に応募した千鶴。その思い出とは、小学校1年生の夏休み、母と車で1ヶ月ほどのあてのない旅をした。その旅が終わり、千鶴は家に帰ったが母はその日を境にい...
ま行の作家

【シニアの本棚】仕切り直し『八月の御所グラウンド』

一昨日、あれだけ万城目作品について語っておきながら、いざ感想を書こうと思うとなかなか言葉が浮かんでこないのですが…。とりあえず、いつものパターンでやってみます。『八月の御所グラウンド』 万城目 学表題作ともう1篇『十二月の都大路上下ル』が収...
ま行の作家

【シニアの本棚】『八月の御所グラウンド』:万城目学さん、ついに直木賞受賞

万城目学さん、『鴨川ホルモー』でデビューされた時から気にしてました。初めて読んだ時、その頃「ココログ」をやってて本のレビューだけ製本したのだけど、それを引っ張り出して見てみると万城目さんの文章とは呼吸が合うカンジ。リズムとか言い回しがツボに...
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は行の作家

【シニアの本棚】『老人ホテル』:極貧人生から抜け出せるのか

『老人ホテル』 原田 ひ香物語の展開主人公、日村天使はある日以前働いていたキャバクラのビルのオーナーだった綾小路光子の姿を見つけ、彼女がそこそこお金のあるお年寄りが長期滞在している「老人ホテル」と呼ばれているホテルで暮らしていることを突き止...
ま行の作家

【シニアの本棚】『アイスネルワイゼン』:ピアノ講師という設定に惹かれたが

まず「ツィゴイネルワイゼン」を連想させるタイトルに興味をもちました。主人公がピアノ講師というのも興味深かったです。そして芥川賞候補作…というので読んでみました。『アイスネルワイゼン』 三木 三奈この表題作と「アキちゃん」という作品が収録され...
は行の作家

【シニアの本棚】『希望の糸』:加賀恭一郎シリーズ11

『希望の糸』 東野 圭吾単行本が出版されたのは2019年ということです。加賀恭一郎のシリーズはだいたい読んでるので、先日最新作が発表されたと知り「読まねば」と思ってたら、なんとそれ以前にこの作品が未読だったとわかって慌てて図書館に予約したと...
あ行の作家

【シニアの本棚】『コメンテーター』:17年ぶりの伊良部シリーズ

『コメンテーター』 奥田 英朗シリーズ17年ぶりと言いつつ、シリーズものだったとはまったく知りませんでした。表紙がなんとなく既視感あるなとは思ったものの…。前作の『町長選挙』と前々作『空中ブランコ』は読んだことは覚えてますが、内容はまったく...
ま行の作家

【シニアの本棚】『うつくしが丘の不幸の家』:でも、みんな不幸ではない

『うつくしが丘の不幸の家』 町田 そのこ町田そのこさん、お初です。物語の展開海を見下ろす小高い丘に広がる住宅地に建つ築25年の3階建ての家。その家で暮らした5つの家族の物語が、時間を遡っていく形で描かれている。おわりの家築25年の一軒家をリ...
た行の作家

【シニアの本棚】『踏切の幽霊』:単なる幽霊の話ではないけれど

『踏切の幽霊』 高野 和明今年最初の1冊。実際読み終えたのは12月31日でしたが…。物語の展開ある殺人事件を境に、踏切で電車が非常停止することが多くなった。踏切の近くの小屋で刺された女性が、踏切まで力を振り絞って歩きそこで力尽きたのだ。それ...
あ行の作家

【シニアの本棚】『夜の道標』:かなり衝撃的、だが…

クリスマスイブですね。我が家はなんの盛り上がりもなく申し訳ないくらいですが、とりあえず朝からクリスマスソングを口ずさんでいるタカハラです。おそらく今年最後の1冊になると思います。『夜の道標』 芦沢 央物語の展開見出しになっている登場人物は4...
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