『ようやくカナダに行きまして』 光浦 靖子
人気番組『めちゃイケ』メンバーとして一世を風靡し、その後の多くの女性芸人に影響を与えたオアシズ光浦靖子
「本の話」 にはこのように書いてあるのだけど、実はわたしはその頃の彼女をまったく知らない。
その番組を見てなかったので、同じ頃なのか、それとももう少し後なのか、トーク番組などに単独で出演していたのを見て知ったという感じ。
東京外国語大学卒業と知って、学歴コンプレックスのあるタカハラとしてはそこから見る目が変わったという…。
英語ペラペラとか高偏差値大学卒とかいうレッテルに弱い。
そのせいかどうか、ちょっと融通がきかないようなところもあるのかもしれないけど、とても真面目で一生懸命な人なんだろうなと、勝手にわりといい印象を持っていた。
彼女がカナダに留学することになったというニュースははっきり記憶に残っている。
その光浦さんのカナダでの暮らしが描かれている。
作品の内容
コロナ禍もようやく落ち着き始めた2021年7月、光浦靖子は日本を出発しカナダへーー。
P CR検査を受けるのにも一苦労。16日間の隔離に始まり、ままならない英語に悪戦苦闘しつつ、語学学校で出会った女王様のようなコロンビア人女性のヘレナや、バンクーバーに住む作家の西加奈子さんをはじめとする日本人ママ友会、名付けて「オバンジャーズ」に頼った引越し騒動、そしてカレッジへの道が開けたことなど、新しい世界を知る不安や期待や興奮をありのままの心情で綴る。
読み終えて
異国で、異なる母国語の人々の間で暮らすというのは想像以上に大変なことなんだなー。
しかもまったくの1人だもの、不安なことや驚いたこと、怖かったこともいっぱいあっただろうなー。
その中に飛び込んで生活し、学んでいる姿に感動したよ。
こういう体験談を読むと、光浦さんに尊敬の気持ちを抱くのはもちろんだけど、どうしても自分の娘のことを思い浮かべてしまう。
彼女は大学生の頃交換留学で中国に行った。
もちろん中国語はまったく喋れない。
同じ大学から行った同級生はおらず、誰ひとり知ってる人はいない。

その頃は今ほど通信環境が発達していなくて、頻繁に連絡がとれる状態ではなかったし、わたし自身が息子たちのことと自分が働くことでいっぱいいっぱいだったような気がする。
彼女が異国でどう過ごしていたのか、ほとんど知らない。
1年では足りなかったと、その後進学してからまたもう1年行っていたので気に入ったのだろうか。
自分で望んだ経験とはいえ、大変な思いもいっぱいしたんだろうな。
娘はあまり多くを語らないし、わたしもじっくり話を聞くこともなかったなー。
当時は精一杯だったけど、今考えるともっと子どもに寄り添えたのではないかと…。
あ〜ぁ、わたしは母親としてどうだったんだろ…なんて、このエッセイの感想にもならないところで感傷的になってしまったわ。
光浦さんのカナダ生活はまだ続くようで、今後の活躍も楽しみだ。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!