【シニアの本棚】『オール・ノット』:全部がダメなわけじゃない
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【シニアの本棚】『オール・ノット』:全部がダメなわけじゃない

3.0
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物語の展開

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。
貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。
「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」
彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。(Amazonより)

スーパーで食品の試食販売をしている山戸四葉。
彼女が試食を勧めたものは飛ぶように売れていく。

真央は四葉と親しくなり、四葉の影響を受けて本を読んだり、いろんなイベントに参加したりするようになる。

ある日、四葉は「全部売れば、奨学金を全部今のうちに返して、将来を設計する分くらいにはなると思う」と言って、オルゴール付きの宝石箱を真央に託す。

それ以来四葉とは連絡が取れなくなってしまう。

とあるホテルのインターンに合格した真央は以前四葉にもらったシャツのお仕立て券を使おうと、テーラーゴウダを訪れる。

そこにいたのは、四葉が親友だと言っていたミャーコで、彼女と四葉の話をすることになるのだが…。

読み終えて

四葉と出会った真央が、彼女の考え方や生き方に影響を受けて変わっていくという、真央の物語かと思ったのだけど。

横浜銘菓「りぼんのぼうし」で一時代を築いた四葉の実家山戸家の人々と、それに関わるミャーコこと郷田実亜子の話でした。
・・・と言うと言い過ぎかな。

真央の話じゃないんだと思ってからちょっと入り切れなくて、なんとなく読み流してしまった感じです。

最後だけはハッとしたけど、査定額が幾らだったのか気になるところです。
それとも「私が使います」と言われたのかな?

去年は姿を見なかったけど、今年は元気に咲いてくれました

一番印象に残ったのは「オール・ノット」が all not ではなく all knot で、パールのネックレスの糸の結び方だということです。

パールの1粒1粒の間に結び目を作って繋ぐやり方だそうで、そうすると1カ所が切れても全部がバラバラになってしまうことがないということです。

1回失敗しても全部がダメになるわけじゃないということなんですね。

思わず自分の持ってるネックレスを確認してしまいましたが…。
オール・ノットでした。

人生もオール・ノットで!
物語の内容は、正直わたしにとっては期待外れで残念でした。

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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を! 

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