
玄関から出ると、斜向かいの金木犀の香りが押し寄せてきて思わず深く息を吸い込む。
ゴミ出しに行く時に深呼吸しながらその家の前を通る、今年もその季節がやってきた。
昨日は図書館本を返却しに行ってきた。
最近、2週間もあるのに読まずに返すことが多くなった。
毎日暇なのに、現役で仕事してた頃の方がたくさん読んでたってどういうことだろ。
その本が何ページぐらいあるかなんて確かめずにネットで予約するわけで、実際受け取りに行った時にずっしり分厚いと「わ、しんどそう」と、ちょっと引いてしまう。
昔は「おぉ」とテンション上がったものだし、2段組みだったりすると得した気分になってワクワクしたものだけど。
先日も、直木賞候補になっていた作品を予約していたのだけど、随分分厚くてちょっと萎えた。
それでも2週間でそれ1冊だけではと思い、別のを書架から選んで借りて帰ったのだ。
直木賞候補の作品は数十ページ読んだけど、どうも入り込めず。
入り込むほど集中して読めないというか、頭がザワザワして整理がつかない感じ。
今までなら「そのうち面白くなるはず」と思って読み進んでたはずだけど

ちょっと今は無理
これは置いといて、もう1冊の方から読もう
短いし
こちらは翻訳もので、ここしばらく翻訳ものは避けていたのだけど、なにしろカタカナが頭に入ってこないのでね。
でも邦訳のタイトルがよかったので読んでみようかなと。
読み始めたけど、案の定名前が覚えられない。
登場人物も多くて、ストーリーを追うより人物を確認するのに気を取られて、「あー、めんどくさ」ってなってしまった。
結局それ以後どちらもページを開かないまま返却日が来てしまったというわけだ。
先日、本好きの友人とも同じような話をしたのを思い出す。
彼女も分厚いのや2段組みのが大好きだったけど、今は怖気付いてしまうと言ってたなー。
あと、ベッドの中では読めなくなった。
昔は毎日寝る前にベッドの中で読んでたけど。
時には勢いがついて終わりまで読んでしまうということもあった。
今は数ページも読まないうちに寝落ちしてるもの。
何年か前から寝室に本を持って行くのはやめたわ。
そういうお年頃なのかしら。
年は関係ない?
そんなこんなで先月は1冊しか読んでないよ。
当分図書館本は順番が回ってこないと思うので、家にある文庫本を気軽に読むことにしよう。
