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『どきどき旅に出るカフェ』 近藤 史恵
1歩も外に出ない生活なので、この夏は読書が捗る…。
お久しぶりの近藤史恵さんだ。
物語の内容
会社員瑛子の住むマンションの近くに新しくできたカフェ・ルーズ。
そこでは、店主の円が実際に行った国で味わったメニューを提供している。
円が元同僚だと知った瑛子は、店の雰囲気も味も気に入って毎日のように通うようになるのだが、そこで小さな事件や謎を耳にする。
例えば、会社での不倫、盗難、親子問題、ライバル店の出現、最大の問題である瑛子と兄の確執、いろいろなことに遭遇するけれども穏やかに解決していく。
わたしの説明よりもAmazonの商品ページで詳しく説明してあるので、そちらを見ていただいたほうがいいかと…。
読み終えて
とても清々しい読後感。
文章がサラッとしていて気持ちがいい。
いろんな国の、見たことも聞いたこともないスイーツがたくさん出てくるのでとても興味深かったわ。
味や形を想像しながら、そしてその国へ思いを馳せながら楽しく読めた。
事件や謎も、悪い人が出てくるわけではなく、それぞれのちょっとしたボタンの掛け違いから始まってるようなことで、根が深いものではないのでスッと読める。
「ここしばらくどこにも行ってないなー」、「ホントはどこか行きたいんだけどなー」などと思っていたタカハラには、外国の名前が出てくるだけでとても新鮮で刺激的だった。
近くに同じようなコンセプトのライバル店ができた時の、円の言葉が自信に満ちていて印象的だった。
ちょっと旅に出たような気分、そしてまた旅をしたくなるような、そんな気持ちにしてくれる作品だった。
続編も続けて読むよ。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!