昨日、今年の漢字は「揺」と言って、少しずつその揺れも収まってきたかなという気持ちだったけど、そんなに甘くはなかったようだ。
夕方、大阪の税務署から電話があった。
タカハラシゲル(仮名)さんと連絡がつかないので調べさせてもらったところ、亡くなったということで…。
シゲルさんの奥さんですよね
いや、離婚してますけど…
え? いつ頃ですか?
もう10年以上前ですけど
ああ、そうなんですか
結局それ以上は他人のわたしには何も言わなかったけど、子どものうちの誰かから連絡をもらいたいということなので、可哀想だなと思いながらもまた長男に頼んでおいた。
税金も未納ということだろうね。
それにしても、なぜわたしのところに電話がかかってきたんだろ。
離婚してると聞いて、あの驚いた様子はなに?
まさか、節税のために確定申告するときにわたしを扶養家族に入れてたとか?
ずっと、10年以上?
つまり、嘘の申告してたってこと?
そんなことできるの?
そういうの、税務署ではわからないのかな…。
どういう状況なのかはわからんけど、どうなるんだろ。
追徴金と言っても本人死亡してるし、相続人たちは放棄するし、どうしようもないとは思うけど。
ひどいね。
想像を絶するひどさだ。
事業がうまく行ってなかったのだとは思うけど。
借金も税金も払えないほど大変だったのかと思うけど。
自己破産するとか、なにか対処方法はなかったのかね。
借金を重ねてでもあの事業にしがみついていたかったのだろうか。
いつか店が持ち直して返済できる時が来ると思ってたのだろうか。
子どもたちの相続放棄が成立したら、次は義姉たちのところにいろんな請求や督促が行くんだろうけど、彼女たちはどう思うのだろう。
弟がそんなに借金つくってたことを知ってたのだろうか。
なんて、わたしには関係のないことだけど。
なんかねぇ、こんなにガッカリさせられるとは思わなかったよ。
時々、わたしがあのまま我慢して一緒に暮らしていれば、ここまでにはならなかったのだろうかと思うこともあるけど…。
彼はわたしのせいでこうなったと思っていたのだろうか。
わたし自身は「誰かのせいで自分はこうなった」と言いたくない性格なので…。
「あんなことがあった、こんなことがあった、そして自分はこの道を選んだ」という思いだ。
自分の置かれている状況を人のせいにはしたくないし、してほしくもないんだけど…。
どっちにしろ、もういないのだから、真意を聞くこともできないし文句を言うこともできない。
まだまだいろんなことが浮上してくるのだろうか。
次々寄せてくる波を受け流して、なるべく心穏やかに暮らそう。
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