劇場公開当時から「デスノート」の藤原竜也さんと松山ケンイチさんの共演ということで興味津々だったのだけど、例によって劇場には行かず、WOWOWで放送されたのを観た。
絶海の孤島に突然現れた不気味な男。誰も名を知らないその男に家族を狙われた泉圭太(藤原竜也)は、親友の田辺純(松山ケンイチ)、新米警察官の守屋真一郎(神木隆之介)と共に、誤ってその男を殺してしまう。それは、圭太が生産した“黒イチジク”が人気となり、国からの交付金5億円が内定、過疎に苦しむ島に明るい未来が見えた矢先のことだった――。(Amazon商品紹介より)
島の未来を守るため、3人はその男の死体を隠そうとするのだが、それだけに終わらず彼らは罪を広げていく。
商品紹介によると「驚愕のあまり観る者も正気を失うラストとは-!?」ということだけど、正気を失うほどではなかったなー。
以下ネタバレありますので、これから観られる方はご注意ください。
松ケンくん演じる純の鬱屈した気持ちはそこここに現れていた。
圭太が誤って小御坂を殺してしまった時点では、まだそういう企みは浮かんでなかったのだと、わたしは思う。
同級生が救世主のようにもてはやされてヒーロー扱いされているのを見るのは、いくら親友といえども忸怩たる思いはあっただろう。
しかも、純は圭太の妻となった加奈のことが中学時代から好きだったに違いないし…。
町長にも圭太と比べられバカにされ、純の気持ちが圭太に対する嫉妬でだんだん黒くなっていくのがわかったもの。
ただ、純の部屋に貼られた大量の加奈の写真には驚愕したわ。
あれはすぐに剥がさないと、警察が来たら終わりだよね…って、誰目線なのか。
いや、個人的にデスノートの時から松ケンくんのファンなので、つい。
そういう純の気持ちに圭太は気づいてたんだ…。
結局圭太も純に対して、どこか上から目線だったんだろうね。
人の気持ちって複雑だよねぃ。
親友と言っても、本当は中学時代からずっと親友なんかじゃなかったのかもしれないね。
以前観た水谷豊さん監督の「轢き逃げ」に少し通じるものを感じた。
純についてのネタばらしは、あそこまではっきり映像にしなくてもよかったのかなと思う。
視聴者に「まさか、そういうことだったの?」みたいな思いを抱かせて終わるのもアリだった気がする。
そういうタカハラ、いつもは逆で、はっきりスカッと終わってよと思うんだけどね。
この作品に関してはあそこまで見せられなくてもわかるし。
というか、単にブラックな松ケンくんを見せられたくなかっただけかも…という、まったくもって個人的な感想だ。
にしても、島にやってきた小御坂を殺してしまったのは過失致死なんだから、正直に言えばよかったのでは?
ま、それを言っちゃあおしまいだよね。
最後の銃声は、もしかして…?
そんな感じで終わった。
連ドラの狭間のこの時期、引き込まれた2時間だった。
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