70年近くも生きてくると、恥ずかしいことや人に迷惑かけたりしたことも少なからずあったと思う。
先日同居次男が社員旅行で松山に行った。
それをきっかけにある出来事を思い出して「あれは酷かったなー」と、今頃になって頻繁に申し訳ない気持ちに襲われる。
10年以上前のこと、会社のAさんと一緒に松山へ1泊の出張だった。
翌日会合が終わった後松山城に行こうということになり…。
はっきり覚えてないけど、わたしが「行きませんか?」と言ったのかも。
しかも、ロープウェイがあるのに山道を登ったのだ。
7月の暑い時期に。
今考えると「なぜ?」と思うけど、体力が余ってたのか、簡単に登れると思ってたのか。
ヘロヘロになって山頂(?)にたどり着いた所からお城は見えていたのだけど

もう動けない
ひとりで行ってきて
わたしもそこから歩く気力も体力も残っておらず、一緒にベンチに座ってお城の一部を眺めただけだった。
その後、どうやって下まで降りたのか全く記憶がない。
たしか、ロープウェイの運行時刻は終わってたのではないか。
ということは、また自分の足で降りたのか…。
とにかく岡山へ帰るため、市電(と思っていたけど伊予鉄道らしい)に乗って「松山市駅」で降りた。

松山駅じゃなくて松山市駅?
という思いはよぎったけど、一緒だと思ったのだ。
電車の発車時刻まではまだ時間があったので、駅の隣のカフェでウダウダ喋って時間をつぶした。
さて、そろそろ駅に行こうかという時になって

あれ、なんか違う
降りた駅の風景とは違う気がする
違ったのだ。
松山駅と松山市駅は別の場所だった。
そこから慌ててまた電車に乗ったのか、それさえ覚えてないけど松山駅に着いた時には乗るはずだった特急は発車した後。
もう直通で岡山駅まで行く特急電車はなく、急行だかなんだかで坂出まで行き、そこから快速マリンライナーに乗り換えるしかない。
しかも急行の発車時間までは1時間ほどあったと思う。
わたしは

ま、それもまた楽し
なんならもう1泊してもいいしね
なんて、気楽にヘラヘラしていた。
わたしひとりだったらそれでよかったんだけどね。
Aさんは絶対怒ってたよね。
口には出さなかったけど、きっと怒ってたと思う。
わたしが悪かったのか。
謝るべきか。
にしても、Aさんは気づかなかったのだろうか。
なぜ言ってくれなかったのだろう。
別にわたしが引率してるわけではなかったのに。
Aさんの方が年上だし、仕事上も先輩だし、立場も上だったのに。
わたしだけが悪かったの?
その時のわたしはそんなふうに思って、謝罪の言葉を口にしなかったような気がする。
別れる時に「すみませんでした」と言ったかな…。
それも覚えてないわ。

今考えると、彼女が何も言い出せないほどわたしが猛進してたのかもしれない。
ただ気まずい思いだけが残っている。
あの時、自分をヘンに正当化せずにちゃんと謝ってたらスッキリしてたんだろうね。
彼女の中でも、嫌な思い出として残ってるんだろうなー。
Aさん、あの時はごめんなさい。
この場を借りてお詫びします。
って、届くわけないけど。
後で考えたら「悪いことしたなー」と思うことってあるよね。
これから先、こういうことを思い出してモヤモヤすることが多くなるのかしら。
思い出したくない気もするけど、思い出して自分の中で謝罪なり感謝なりするのもモヤモヤが吹っ切れるかもしれない。
♫〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!