本のはなし | ページ 9

本のはなし

さ行の作家

【シニアの本棚】『君が夏を走らせる』:やっと3部作を読み終えた

『あと少し、もう少し』『君が夏を走らせる』『その扉をたたく音』 瀬尾まいここの作品は『あと少し、もう少し』のスピンオフで、中学校時代に落ちこぼれて不良と言われていた大田君の話だ。実は、今年の初めになんの予備知識もなく『その扉をたたく音』を読...
あ行の作家

【シニアの本棚】『老後とピアノ』:ピアノ愛に感動 Max!

『老後とピアノ』 稲垣えみ子ツイッターのTLにピアノを再開したという人のツイートがたくさん流れてきて、皆さんとっても本気で取り組んでいて感動するばかりだ。以前、稲垣えみ子さんのエッセイを読んだ時の感動を思い出したわ。図書館本だけど、もちろん...
た行の作家

【シニアの本棚】『現代生活独習ノート』:IT社会の日常、ちょこっとファンタジー

『現代生活独習ノート』 津村記久子40年来の友人守山さん(仮名)は読書家で、1日か2日に1冊ぐらい読んでるのではないだろうか。図書館本は待てないからと、だいたい本屋さんで購入しているそうだ。ランチの約束をすると、必ず3、4冊ピックアップして...
や〜わ行の作家

【シニアの本棚】『ミカエルの鼓動』:手術支援ロボットと医療のあり方

『ミカエルの鼓動』 柚月裕子柚月裕子さんは好きな作家さんで、たしかデビューは「臨床心理」だったと思うけど、それ以来医療ものは記憶にないような…。なんて、わたしの記憶などまったくアテにならないけど。自分としては久々の医療ものという認識で、読む...
あ行の作家

【シニアの本棚】『砂嵐に星屑』:新たな1歩を踏み出す人々

一穂ミチさん、先日「スモールワールズ」を読んで、またこの人の作品を読んでみたいと思ったので、図書館に予約していた本。テレビ局を舞台にした連作短編集で、それぞれ悩みを抱えている人々の物語だ。
あ行の作家

【シニアの本棚】『ペッパーズ・ゴースト』:根底に流れるニーチェの思想

『ペッパーズ・ゴースト』 伊坂幸太郎久しぶりの伊坂さん、意外にも最初の方は少し足踏みしてしまってなかなか進まなかったけど、生徒が書いた小説の登場人物が実際に現れた頃からスピードアップした。今回も時々過去作を思い起こさせるようなフレーズがあっ...
は行の作家

【シニアの本棚】『透明な螺旋』:湯川先生の生い立ちが明かされる

『透明な螺旋』 東野圭吾8月は全く読書が進まなかった。家に2冊ストックはあったのに「返却期限」という縛りがないと読まなくなってしまったのだろうかと、自分で自分を疑ってしまったわ。そうこうしてるうちに届いた図書館本。半年以上待ってた。期限があ...
さ行の作家

【シニアの本棚】『誰かがこの町で』:「安全で安心な町」に潜む怖さ

『誰かがこの町で』 佐野広実表紙のなんとなく怪しい雰囲気に惹かれて買った 借りた本だ。物語の展開真崎が勤める弁護士事務所に若い女性が訪ねてくる。彼女は、事務所の所長である岩田の大学の同期生の娘だと言い、両親と兄は失踪し、自分だけが捨てられて...
あ行の作家

【シニアの本棚】『天井の葦』:メディアのあり方に対する警鐘

この作品は『犯罪者』『幻夏』に続く鑓水、相馬、修司が活躍するシリーズです。実は前の2作の感想は旧ブログから移転したもので、この作品も一緒に移転したと思い込んでたんです。していなかったことに今ごろ気づきました。2年前の3月に読み終えたようだけ...
外国作品

【シニアの本棚】『春にして君を離れ』:ある意味怖い

『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティーわたしも3人の子どもを育ててきたのだけど、今でいうワンオペだったので毎日必死だった。子育て中の記憶がほとんどないのは、そのせいかもしれない。それほど深く考えてたわけじゃないけど、一応子育て方針とか、...