【シニアの本棚】『踏切の幽霊』:単なる幽霊の話ではないけれど
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【シニアの本棚】『踏切の幽霊』:単なる幽霊の話ではないけれど

3.0
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今年最初の1冊。
実際読み終えたのは12月31日でしたが…。

ある殺人事件を境に、踏切で電車が非常停止することが多くなった。
踏切の近くの小屋で刺された女性が、踏切まで力を振り絞って歩きそこで力尽きたのだ。

それ以来、その踏切には長い髪の女性の姿が現れ、電車の運転士は人が侵入したと思って急ブレーキをかける。

犯人は逮捕されたが、女性の身元はわからないままだ。
彼女はいったい誰なのか、なぜ殺されなければならなかったのか。

事件の背景を調べる記者の元へ夜中の1時3分になると電話がかかってきて、女性の呻くような声が聞こえる。

記者はある種の使命感によって動くのだが、彼がたどり着いた被害者の生い立ち、生き様とは。

冒頭の「プロローグ」に引き込まれました。

昔、とある会社の研修の際、講師がかつて電車の運転士だった頃の話をしてくれたんです。
彼が運転士を辞めたきっかけは、電車の目の前に人が飛び込んできてどうしようもなかったこと、その情景がトラウマになって運転台に上がれなくなったということでした。

プロローグは緊迫感があり、その話を思い出して緊張してしまいました。

読みながら、時々「ん?」と思う場面が出てきたりしたのですが、「あ、これは1994年の話だものね」と思い直すほど、その時代の様子もリアルに描かれていた気がします。

クリスマスローズの蕾が顔を出しました
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正直、内容はそれほど感動することもなく、自分の中ではしっくりこなかった印象です。
元々オカルト的な話があまり好きじゃないからかもしれませんが…。

フィクションとして楽しめば楽しめる物語もあるんだけど。

なんとなく、あまりにも実生活から離れすぎていて気持ちがついていかなかったという感じかな。

もちろん単純な幽霊話ではなく、その背景にある社会情勢とか、いろいろあるんだけど。
なんだろ…。

なんか、わたしにとってはイマイチでした。

♫〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうぞ、よい1日を!

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