
年間を通して、だいたい2週間に1回のペースで図書館に行っている。
図書館の脇の公園には桜があるのだけど、タイミングが合えば満開の桜が見られる。
今年はもう遅いかと思ってたところ、葉っぱは出ていたものの、まだ頑張って塊のように花をつけていた。
還暦を過ぎたあたりからだろうか、年に1回咲く花をあと何回見られるのだろう…と、そこまで悲壮感はないにしても、それに近い気持ちにはなってくるよね。
ちなみに坂本龍一さんは「あと何回満月を見るだろう」と言っていたので、わたしなんかの思いはまだまだ実感のない悠長なものだと思う。
それでも毎年「桜は咲いたか」「どれくらい咲いたか」「まだ散り始めていないか」と気になる。
在原業平さんの気持ちもわかるというものだ。

先日テレビを見てたら川端康成の『古都』の一節が紹介されていた。
自称「読書好き」だけど、実は川端康成の作品は読んだことがない。
中学の国語の時間に『雪国』の冒頭を覚えさせられたという程度のことだ。
紹介された『古都』の一節
「御室の桜も一目見たら、春の義理がすんだようなもんや」
なんか、この言葉がものすごく刺さった。
この描写の前後の流れはわからないから違うかもしれないけど、自分の気持ちは「あぁ、こういうことなのか」って感じ。
川端康成、やっぱりすごいなと。
実際仁和寺の御室桜は見に行ったことがあるので、よけいにストンと落ちたのかもしれない。
昨日夜から今朝にかけての激しい雨で桜の花も散ってるだろうね。
今年も「春の義理」を済ませたよ。
そして、今さらだけど『古都』を読んでみようかと。

