
『成瀬は天下を取りにいく』 宮島 未奈
出版当初とっても評判になったことは知っているし、本屋大賞を受賞したことも知っている。
いつもなら、そういう作品にはさっと手が伸びるはずなんだけど、

なんだか表紙が軽くない?
女子高生の話?
年代違いすぎるかも…、今さら青春小説もなー
しかも図書館では予約が何百人という状態だったのでスルーしていた。
先日出版された3作目で成瀬シリーズは完結というのを聞いて、図書館を覗いてみると1と2はすぐに貸出可能だったので、読んでみようと思ったわけだ。
内容紹介
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
読み終えて
内容がどうこう言うより、読み始めた途端、成瀬あかりちゃんに気持ちを持っていかれた。
すごく独創的で魅力的。
今までなんとなく遠巻きに見てるって感じだったけど、こんなにおもしろい作品だったのか。
というのが直感的な印象だ。
人のことなど気にせず猪突猛進でグイグイ行くタイプかと思いきや、ちゃんと冷静に計画的に先を見据えている。
例えば、受験勉強の時に1時間ごとに筋トレをしたり目の体操をしたり。
200歳まで生きるという目標のため健康管理にも気をつけて、必要なことを実践している。
たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。(p.187)
まさしくそのとおり。
そういう考え方は好きだ。
一緒にいる島崎さんもいい。
常に成瀬に寄り添っていて、彼女の言いなりになるわけでもなく、振り回されるわけでもなく、自分の意思で動いてるし言いたいことは言っている。
2人の関係も微笑ましい。
あの成瀬のキャラはどうして生まれたのだろう。
誰かモデルがいるのだろうか、作者の理想とか…?
おばちゃん、すっかり成瀬ファンになってしまったわ。
成瀬のキャラ、無双だわ。
ホントに今まで読まないでごめん。

