『ちょっとそこまで旅してみよう』 益田 ミリ
どこかに行きたい病に冒されているけど実現不可能なので、せめて旅の本を読んで脳内旅行をしようという魂胆で読んでみた。
益田ミリさん、初めまして。
内容紹介
昨日まで知らなかった世界を、今日のわたしは知っている――ひとりのときもあれば、だれかと一緒のときもある。たいてい、ちょっとそこまでという気軽さと、いつだってどこ だって出かけられるという身軽さで。金沢、京都、スカイツリーは母と2人旅。八丈島、奈良、萩はひとり旅。フィンランドは女友だち3人旅(気に入ったので、ひとりで再訪も)。
年に2回はお母さんと旅をするという著者。
友達と一緒だったりパートナーと一緒だったり、ひとりだったり。
金沢、宮城、京都など日本各地や海外を軽々と旅している様子が描かれている。
読み終えて
楽しい脳内旅ができた。
行ったことのある場所もあって、懐かしかった。
特にフィンランドの様子は、アカデミア書店やカフェ アアルト、ハカニエミマーケット、スオメンリンナ島等々、思い出に浸ってしまったわ。
アカデミア書店で抱いたミリさんの気持ちはとてもよくわかる。
本当に開放的で広々とした気持ちのいい本屋さんだ。

初めて訪れた場所って、わたしの場合常に下調べが足りないので、後から「こんなとこもあったのか、あんな所にも行ってみればよかった」と思って、またゆっくり来てみたいという気持ちが残る。
ミリさんは
その、いつか来たい気持ちもまた、お土産のひとつなのかもしれない。 P.73
と言っている。
いい、いい言葉だ。
実際の文章は「…と締めくくりたいんだけど、」と続くのだけど。
またゆっくり来てみたいという思いは残っても実現することは少ないのよねぃ。
行ってみたいところはたくさんあるし、優先順位をつけると1回行ったところは後回しになってしまうもの。
いつでも行ける場所であっても、次回も同じ旅ができるわけではない。気分、気候、体調。それぞれのバランスで旅の温度は決まっていく。同じ旅はもうできない。それをなんとなくわかっているから、いつまでもなごり惜しいのだと思った。 P.128
そうだよね。
沁みるわー。
それぞれの旅にかかった費用も書いてあってとてもリアリティがあった。
ただし、この作品が刊行されたのは2013年ということなので、金額はあまり参考にならないかもだ。
本当に旅したような気持ちになって気分転換になったよ。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!