この2日間今回のプチ旅について書いてきて、美しかったことや懐かしかったことで気持ちがほぐれてきたので、そのシミは少し薄くはなってきた。
下瀬美術館に行ったことを思い出す時、笑い話として話せるようになるかもしれない。
って、どうかな。
わたしたちは下瀬美術館でランチしようと思っていた。
カフェのランチはビーフシチューとサンドイッチしかなく、しかもビーフシチューは曜日限定だ。
サンドイッチよりビーフシチューだよねと、その日を狙って行ったのよ。
ひととおり美術館を見て回って11時半過ぎぐらいだっただろうか、カフェに行ってビーフシチューとケーキセットを注文した。
しばらくして運ばれてきたのはビーフシチューが1つ。
ちなみにケーキセットは2人分。
どーゆーこと?
スタッフがオーダーをきちんと把握してなかったようで。
追加ですぐ持ってきてくれるのかと思いきや、もうビーフシチューは売り切れてしまって提供できないと。
取り皿を用意するので2人で分けていただくか…だって。
はぁ〜?
2人で来てるのに、なんでビーフシチュー1つと思ったんだろ。
食事はビーフシチュー以外メニューがないからね。
一応お店の提案を受け入れて2人でシェアすることにしたんだけど。
もともととってもお上品な量で、それを2人で分けたのよ。
お腹が満たされるはずもなく、どうにもこうにも侘しいというか、みすぼらしいというか、そんな気持ちだけが残った。
あの時の気持ちをなんと表現したらいいのだろう。

お店のチーフという人やホールのリーダー的な人が謝りにきて、料金面でも配慮してくれた。
相応の対応をしてくれたしちゃんとお店側の誠意も伝わってきて、それはこちらも受け入れて納得している。
それでもあの得も言われぬ惨めさというのは消えないのよ。
お金では解決しない問題もあると痛感したわ。
たぶん、時間とともにこの黒いシミは薄くなっていくと思う。
下瀬美術館が素敵だったという思いのほうが色濃く残ると思う。
でも、完全に消えてしまうことはないのだろう。
下瀬美術館のことを話すとき、「そういえばあの時は惨めだったよねー」と、このことを思い出すのだろう。
その度に苦い気持ちが蘇るのだろうか。
ま、それも含めて旅の思い出ではあるよね。
なんでもすぐに忘れるタカハラだから、意外と数年後にはきれいさっぱり忘れてるかもだ。
むしろ、そうありたい。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!