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『目には目を』 新川 帆立
久しぶりに、読み終えた後ズーンとしたものが残った。
少年法をテーマにした作品にはいつも考えさせられるものがある。
物語の展開
少年Aは、別の少年Xに暴行を加え死に至らしめた。
Aは犯行時16歳未満だったため、1年3ヶ月を少年院で過ごし17歳の春に退院した。
その後土木作業員として働き始めるが、勤務態度も悪く休みがちだった。
欠勤が2ヶ月ほど続き、雇用主がAの部屋を訪れたところ、そこにはめった刺しにされたAの遺体が横たわっていた。
容疑者はすぐに見つかる。
Aに殺された少年Xの母親が自首してきたのだ。
彼女は少年Aの情報を集めていて、少年院で一緒に過ごしたという少年Bからの情報提供でAの所在を特定し犯行に及んだ。
なぜAは殺されたのか、Bはなぜ密告したのか。
ライターの仮谷苑子は、少年院でAと生活を共にした5人に取材し「Bは誰なのか、少年法をどう捉えるべきか」を探っていく。

読み終えて
この作品はネタバレしないほうがいいと思うので、多くを語らないでおこうと思う。
ただ、読んでいて思わず
「えぇ〜っ?」と声が出てしまった箇所が1ヶ所。
そして終盤に「まさか、もしかして…」というところが1ヶ所。
こういう内容の作品を「面白い」と言っていいのかどうか、いつも考えるのだけど、言っていいなら面白かった。
少年院に入っていたAを含めた6人、一人一人がしっかり描かれていて、飽きさせない展開だった。
罪を償うとはどういうことか。
ほかの償い方があったはずなのに。
新川帆立さんは前回『女の国会』を読んでイマイチだった印象があるのだけど…。

【シニアの本棚】『女の国会』|女だって働いていいけど、家のこともきちんとしてよね
『女の国会』 新川 帆立ちょっと前にBSテレ東の番組「あの本、読みました?」に作者が出演されていて、この作品のことを話してたので読んでみようかなと。物語の展開野党第一党の高月馨は窮地に追い込まれた。敵対関係にありつつも、ある法案については共...
今作はズシンときた。
意表をつく展開も刺激的だった。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!