「森の中の山小屋で暮らすことにしました」と、山へ生活拠点を移し、愛犬と暮らす小川糸さんの日記的エッセイ。
- Contents -
『今夜はジビエ』 小川 糸
内容紹介
最近はテレビの『あの本、読みました?』から情報を得ることが多い。
先日、小川糸さんが「山から降りてきました」と出演されていて、このエッセイを読みたくなった。
朝は鳥の声を聴きながら愛犬ゆりねと森をお散歩。昼間は庭にハーブや野菜を植えたり、梅干しやピーナツバターを手作りしたり。夕方には近くの温泉に行き、夜は薪ストーブの前でワインを飲みながら音楽を聴く。いつか茶飲み友達ができたらいいなと思いながらも、今は孤独を楽しんでいる。山小屋での一人と一匹の暮らしを綴った日記エッセイ。
読み終えて
森の中の山小屋での暮らし…と聞くと、一瞬憧れそうになるけど、現実は厳しい。
きっとわたしみたいなズボラ人間には無理だろうなと思う。
ただただ彼女の暮らしぶりに「ほぉ〜」とか「へぇ〜」とかため息を漏らしながら感心するのみだ。
本当に、森での暮らしは、ただの孤独ではない。
むしろ、どんどん仲間が増えていく実感がある。 (p.161)
人との出会いはあまりなくても、四季折々に姿を変えていく風景や見たことのない植物との出会い。
そういうことを大切にしながら、不便を楽しんで暮らしている様子が伝わってくる。

彼女の『椿文具店』はとても好きな小説だ。
続編の『キラキラ共和国』も読んだけど、『椿ノ恋文』が刊行されてるのは知らなかった。
ぜひ、読まなくては。
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