『栞と嘘の季節』米澤穂信
高校の図書委員コンビのシリーズ第2弾です。
第1弾『本と鍵の季節』は読みましたが、全く記憶に残ってません。
いつもこんな感じで情けない限り…。
物語の展開
図書委員の職務に忠実な松倉と堀川が返却された本を点検していると、本の間に挟まれた押し花の栞が見つかった。
その花は猛毒を持つトリカブト。
2人はその栞を持ち主が名乗り出るまで他の本の間に隠しておくことにしたのだが…。
同じ高校の女子、瀬野が自分のものだと嘘をついてその栞を持ち出し、燃やしてしまう。
彼女が栞を挟んだのか、なんのために…?
しかしその後、生活指導の教員が中毒を起こして救急搬送される。
学校内は疑心暗鬼に満ち、昼食が食べられない子、体調を崩す子が増えていく。
トリカブトの栞がどこかから出回っているのではないか、誰かが配っているのではないかという疑いが浮上し、図書委員コンビは瀬野を交えて栞の出所を突き止めようと奮闘する。
読み終えて
トリカブト、我が家にもあるんです。
もちろん、毒をどうこうしようなんて気は毛頭ありませんが、あの紫の花は強烈に印象に残ります。
高校生たちが謎を解いていくお話で、興味深く読みました。
松倉くんと堀川くんのコンビ、わたしは好きです。
まれに見る美人の瀬野さんが抱えていた闇、彼女の友達の問題、深くて暗いです。
「青春ミステリ」と言うには重すぎる気がしますが…。
松倉くんのバイトも彼ら3人がとった行動も、高校生としては危ういと思うけど、高校生ということは気にしないことにして読み終えました。
松倉くんの「お金がいるから」という言葉は前作から繋がってるんだろうなということはわかったのだけど、具体的に何があったのかさっぱり覚えてないおばちゃんです。
以前自分が書いた感想を読んでも全然思い出せない…。
米澤さんの作品、やはり興味深いです。
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