あと1ヶ月半ほどで70歳。
なんだか感慨深いものがあるわー。
自分の中では40歳になった時に「半分終わったな、ここから折り返しやな」と思った記憶がある。
当時女性の平均寿命が82歳ぐらいだったと思うのでね。
それから結構必死で、いちいち自分の年齢に浸ってる余裕なんてなかった気がする。
還暦の時も、まだまだ働かなくちゃと思っていて、慌ただしく通り過ぎたというカンジだ。
70を目前にしてふと思ったんだけど、貧しい高齢者は(主に自分のことだけど)地味な格好してない?
「地味な格好してる高齢者は貧しい」と言ってるわけではないので、念のため。
この地方の高齢者は総じて地味な色を着ている人が多い。
わたし自身、「あんた、いつもおじーさんみたいな色の服着てるよね」と、94歳の母から言われている。
このジェンダーレスの時代になんて事言うんだと思うけど、母は昭和初期生まれなので仕方ない。

いつからこうなった?
結婚前は結構派手な色のワンピースとか着てたよな…。
子どもが小さかった頃はカネコイサオにハマってたし…。
などと考えてみると、やはり地元に戻った頃からか。
ホントにこの地域の人は地味な格好してる人が多いので、綺麗な色の服を着てると浮いてしまうというのもあったのだけど。
そしてその頃から生活が困窮してきたのもあり。
亡き元夫は生活費を入れないし、住宅ローンはのしかかる、中学生になった末っ子は困ったチャンだし…。
経済的に苦しくなると精神的にも暗くなる、そうなると服装も暗くなる、というパターンか。
一度地味な色の服ばかり着だすと、明るい色を着た時になんだか気恥ずかしくて違和感あるのよ。
そんなカンジで今も「おじーさん」みたいになってる気がする。
なんか、もうちょっとパッとしたいよなー。
で、ちょっと前に「わたし、70になったら派手なばーさんになるから」と、唐突に友人に宣言したのだった。
その後、たまたま電車の中で白いTシャツに白いペチパンツ、その上にオレンジ色のシアー素材のワンピースを着てる人を見かけた。
周りがほぼ無彩色の中で1人だけ目立っていた。
首の皺とか半袖から出ている腕の感じとかから察するところ、わたしと同年代ぐらい、もしくは少し上か。
「周りから浮いてるかしら」とか「いい年してと思われるかしら」なんて考えないんだろうな。
わたしはちょっと考えてしまうところがあるのだけど。
電車の彼女は堂々としていてとってもステキで、背中を押されたような。
「歳だから」なんて思いに縛られず、自分を押さえつけず、明るい綺麗な色の服を着てみよう。
ま、もしそれが落ち着かなければ「おじーさん」に戻るかもだけど。
70になるのが楽しみになってきた。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!