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本のはなし

ま行の作家

【シニアの本棚】『八月の御所グラウンド』:万城目学さん、ついに直木賞受賞

万城目学さん、『鴨川ホルモー』でデビューされた時から気にしてました。初めて読んだ時、その頃「ココログ」をやってて本のレビューだけ製本したのだけど、それを引っ張り出して見てみると 万城目さんの文章とは呼吸が合うカンジ。リズムとか言い回しがツボ...
は行の作家

【シニアの本棚】『老人ホテル』:極貧人生から抜け出せるのか

『老人ホテル』 原田 ひ香 物語の展開 主人公、日村天使はある日以前働いていたキャバクラのビルのオーナーだった綾小路光子の姿を見つけ、彼女がそこそこお金のあるお年寄りが長期滞在している「老人ホテル」と呼ばれているホテルで暮らしていることを突...
ま行の作家

【シニアの本棚】『アイスネルワイゼン』:ピアノ講師という設定に惹かれたが

まず「ツィゴイネルワイゼン」を連想させるタイトルに興味をもちました。主人公がピアノ講師というのも興味深かったです。そして芥川賞候補作…というので読んでみました。 『アイスネルワイゼン』 三木 三奈 この表題作と「アキちゃん」という作品が収録...
は行の作家

【シニアの本棚】『希望の糸』:加賀恭一郎シリーズ11

『希望の糸』 東野 圭吾 単行本が出版されたのは2019年ということです。加賀恭一郎のシリーズはだいたい読んでるので、先日最新作が発表されたと知り「読まねば」と思ってたら、なんとそれ以前にこの作品が未読だったとわかって慌てて図書館に予約した...
あ行の作家

【シニアの本棚】『コメンテーター』:17年ぶりの伊良部シリーズ

『コメンテーター』 奥田 英朗 シリーズ17年ぶりと言いつつ、シリーズものだったとはまったく知りませんでした。表紙がなんとなく既視感あるなとは思ったものの…。前作の『町長選挙』と前々作『空中ブランコ』は読んだことは覚えてますが、内容はまった...
ま行の作家

【シニアの本棚】『うつくしが丘の不幸の家』:でも、みんな不幸ではない

『うつくしが丘の不幸の家』 町田 そのこ 町田そのこさん、お初です。 物語の展開 海を見下ろす小高い丘に広がる住宅地に建つ築25年の3階建ての家。その家で暮らした5つの家族の物語が、時間を遡っていく形で描かれている。 おわりの家築25年の一...
た行の作家

【シニアの本棚】『踏切の幽霊』:単なる幽霊の話ではないけれど

『踏切の幽霊』 高野 和明 今年最初の1冊。実際読み終えたのは12月31日でしたが…。 物語の展開 ある殺人事件を境に、踏切で電車が非常停止することが多くなった。踏切の近くの小屋で刺された女性が、踏切まで力を振り絞って歩きそこで力尽きたのだ...
あ行の作家

【シニアの本棚】『夜の道標』:かなり衝撃的、だが…

クリスマスイブですね。我が家はなんの盛り上がりもなく申し訳ないくらいですが、とりあえず朝からクリスマスソングを口ずさんでいるタカハラです。おそらく今年最後の1冊になると思います。 『夜の道標』 芦沢 央 物語の展開 見出しになっている登場人...
本のはなし

【シニアの本棚】2023年印象に残った本5選

年々読書量が減っていってます。去年の終わりに「37冊しか読まなかった」と言ったけど、今年はさらに少なく、現時点で24冊です。去年の自分と戦ってるわけじゃないんだけど…。 そんな中、今年も印象に残った5冊を挙げてみます。 ことしの5冊 「川の...
や〜わ行の作家

【シニアの本棚】『湖の女たち』:映画化されたと聞いて読んでみた

『湖の女たち』 吉田 修一 吉田修一さんの作品は好きなのが多いです。『怒り』とか『国宝』とか、とても重厚で深くて読み応えがありました。『怒り』は映画もよかったです。『横道世之介』も大好きです。 今作は未読だけど、映画化されたというニュースを...