本のはなし | ページ 4

本のはなし

や〜わ行の作家

【シニアの本棚】『風に立つ』|補導委託と親子関係の再生

『風に立つ』 柚月 裕子物語の展開南部鉄器の製造工房を営んでいる孝雄と息子の悟。ある日突然、家庭裁判所から補導委託を受けることになる。何も知らされていなかった悟は、自分の子供にさえほとんど関わってこなかった孝雄がなぜ問題を起こした少年、春斗...
ひとりごと

【シニアの暮らし】『天然生活』に憧れる

『天然生活』の定期購読再び扶桑社から発行されている『天然生活』という雑誌、こんなふうに自然でゆったりした暮らしに憧れるわーと思って、5、6年前に1年間だけ定期購読したことがある。その頃はまだ仕事してたので、雑誌が届いてもパラパラめくってみる...
ひとりごと

シニアの読書あるある?:読んだことさえ忘れてる

読書が趣味というより習慣、中毒、読まずにいられない病とも言える。家には今読んでる作品とは別に次に読む本が控えてないと不安になる。なので、1冊読んで数日読まない日があって…ということはなく、読み終えたらすぐ次のを読む、そんな生活だ。最近は1冊...
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た行の作家

【シニアの本棚】『水車小屋のネネ』:出会った人が分けてくれたいい部分

『水車小屋のネネ』 津村 記久子物語の展開高校を卒業して服飾関係の短大へ行くつもりだった理佐だが、母親が入学金を男のために使ってしまった。家を出たいと思った理佐は毎日職安に通って求人を探し、ある仕事を紹介してもらった。面接の日、10歳下の妹...
さ行の作家

【シニアの本棚】『存在のすべてを』:2児同時誘拐事件の真相

『存在のすべてを』 塩田 武士物語の展開1991年12月11日、塾帰りの少年立花敦之が誘拐された。警察は対策本部を設置し、隣接する県警にも協力をあおぎ、多くの人員を割いて犯人逮捕に向けて動いていた。翌日身代金を持って向かう父親を追尾している...
か行の作家

【シニアの本棚】『方舟を燃やす』:何が正しいかなんて、みんな知らなかった

お久しぶりの角田光代さん。『方舟を燃やす』 角田 光代物語の展開口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、何が起きる...
な行の作家

【シニアの本棚】『うらはぐさ風土記』:いいもんにあれしなさい

『うらはぐさ風土記』 中島 京子物語の展開夫と離婚して30年ぶりに日本に帰ってきた田ノ岡沙希は、武蔵野にある母校の女子大で講師をすることになり、今は施設に入っている伯父の家で暮らすことになった。彼女はその「うらはぐさ」と呼ばれる地域で、いろ...
からだのはなし

【シニアの本棚】『70歳が老化の分かれ道』:68歳は興味津々

先日、お気に入りのテレビ番組「あの本読みました?」を観ていたら新書の特集をやっていて、和田秀樹さんの著書が取り上げられていました。『70歳が老化の分かれ道』 和田 秀樹タカハラは主に小説、たまにエッセイしか読まないので新書はほとんど手に取っ...
あ行の作家

【シニアの本棚】『いつもの木曜日』:キラキラした言葉の宝庫

『いつもの木曜日』 青山 美智子『木曜日にはココアを』のスピンオフで、あの日以前の人々の姿が描かれています。絵本ぽい、とても可愛らしい装丁です。マーブル・カフェのマスターの話から始まり、店員のワタルや幼稚園教諭のえな、その先輩の泰子などカフ...
た行の作家

【シニアの本棚】『わたしたちに翼はいらない』:サスペンス、ではないよね

最近「ハズレなし」と思っている作家、寺地はるなさん。紹介文には「サスペンス」と書いてあるけど、そういう印象ではなかったです。『わたしたちに翼はいらない』 寺地 はるな物語の展開序章下校中の4人の小学生。何度も転校を繰り返しているかんなは「な...
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