『茶柱の立つところ』 小林 聡美
小林聡美さんは気になる女優さんだ。
特にファンというわけではないけど、ドラマなど彼女が出演してるのなら見てみようかなという気になる。
それをファンと言うのかもしれない…。
文章も面白くて、何冊かエッセイを読んでいる。
内容紹介
Amazonより
ありきたりな「いつもの暮らし」にも、ときどき小さな幸せがある
コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。
インスタグラムに現れる動物にほのぼのし、絶景に縮み上がる。ベランダ菜園で生まれてきた野菜たちを親父気分で歓迎する。気のおけない先輩たちとの「婦人会」で、暑苦しくなくお互いを応援し合う。幼なじみとのバスツアーで「おつまみこんぶ」とバスガイドの素晴らしさを噛みしめる。キャットタワーが捨てられなくてひとり途方に暮れる――。日常を面白がろうとする姿勢から生まれた、ユーモアあふれる着眼点に思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなしの一冊です。
いつものように図書館本。
実は数ヶ月前に借りて半分くらいまで読んだんだけど、読みきれないうちに期限が来てしまって一旦返却したのだ。
それでも最後まで読みたかったので再度予約して、今度こそ読み終えたというわけ。
読み終えて
女優然としてなくて、気取らない自然体の人なんだなーと思う。
共感できる部分もたくさんあった。
張り切ったり、力んだりして始めたことを続けるのは、なかなか難しい。でも、意地になって続けることはない。また気持ちが盛り上がったら張り切ればいい (p.035)
物事を始めるときにわりと張り切ってしまうタカハラだけど、長続きしないことが多い。
3日坊主を何度も繰り返せば継続ぢゃんなんて言いつつ、心の中では「あ〜〜ぁ」と思うこともあるのよ。
この言葉に勇気づけられたわ。
あと、いつだったか国際郵便を送るのが難しくなったというのをどこかで読んだという話をしたけど、このエッセイに書かれていたのだった。
聡美さんも苦労したようだ。
そして、彼女もピアノを始めたと。
いつも思うけど、シニアになって始められた人ってホントに熱心。
自分のレッスンだけじゃなくて、ピアニストの演奏を聴く姿勢もすこぶる熱心だ。
ちなみに私事ながら『革命』、ウルトラゆっくりだけど弾けるようになったぢゃんと自画自賛している今日このごろ。
このエッセイのタイトル「茶柱の立つところ」の意味だけど
茶柱が立つにはいくつかの条件が必要らしいのだが、最近その現象を見ないのは、皆が昔よりいいお茶を、目の詰まった茶こしで淹れていることが原因なのかと言い、
少々、雑で、ぬけている方が茶柱が立ちやすいようだ。 (p.221)
と言っている。
なるほどね〜。
茶柱の立つところで、ゆったりたっぷり生きたいものだ。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!