本のはなし | ページ 3

本のはなし

からだのはなし

【シニアの本棚】『70歳が老化の分かれ道』:68歳は興味津々

先日、お気に入りのテレビ番組「あの本読みました?」を観ていたら新書の特集をやっていて、和田秀樹さんの著書が取り上げられていました。 『70歳が老化の分かれ道』 和田 秀樹 タカハラは主に小説、たまにエッセイしか読まないので新書はほとんど手に...
あ行の作家

【シニアの本棚】『いつもの木曜日』:キラキラした言葉の宝庫

『いつもの木曜日』 青山 美智子 『木曜日にはココアを』のスピンオフで、あの日以前の人々の姿が描かれています。絵本ぽい、とても可愛らしい装丁です。 マーブル・カフェのマスターの話から始まり、店員のワタルや幼稚園教諭のえな、その先輩の泰子など...
た行の作家

【シニアの本棚】『わたしたちに翼はいらない』:サスペンス、ではないよね

最近「ハズレなし」と思っている作家、寺地はるなさん。紹介文には「サスペンス」と書いてあるけど、そういう印象ではなかったです。 『わたしたちに翼はいらない』 寺地 はるな 物語の展開 序章下校中の4人の小学生。何度も転校を繰り返しているかんな...
あ行の作家

【シニアの本棚】『薔薇のなかの蛇』:17年ぶりの理瀬シリーズ

理瀬シリーズは、勝手に前作『黄昏の百合の骨』で終わったと思ってたので、「まだ続いてたんだ〜」と嬉しかったです。もちろん『黄昏の百合の骨』の内容は全く覚えてませんが。 『薔薇のなかの蛇』 恩田 陸 物語の展開 頭と手首がなく、胴体を真っ二つに...
さ行の作家

【シニアの本棚】『私たちの世代は』:あの数年はなんだったのだろうか

『私たちの世代は』瀬尾 まいこ 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。不自由で息苦しかった毎日。家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。(Amazon より) ...
あ行の作家

【シニアの本棚】『夜明けの花園』:不穏な雰囲気に浸る

初めて恩田さんの作品を読んだのは『夜のピクニック』でした。とても情景描写が美しく、こんな綺麗な文章書く人がいるんだと感動したものです。その後『木曜組曲』、『六番目の小夜子』など、『夜ピク』とは違う、背後に何かあるような不穏な雰囲気に惹かれて...
や〜わ行の作家

【シニアの本棚】『オール・ノット』:全部がダメなわけじゃない

『オール・ノット』柚木 麻子 物語の展開 友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そん...
あ行の作家

【シニアの本棚】『鳥啼き魚の目は泪』:華族の庭に隠された秘密

『鳥啼き魚の目は泪』 宇佐美 まこと 物語の展開 駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。武家候爵・吉田房興が兵衛に依頼したもので、定石を覆す枯...
ま行の作家

【シニアの本棚】『星を掬う』:ずしんと重い、けど希望が見える

『星を掬う』町田 そのこ 物語の展開 賞金欲しさにラジオの「あなたの思い出買い取ります」という企画に応募した千鶴。その思い出とは、小学校1年生の夏休み、母と車で1ヶ月ほどのあてのない旅をした。その旅が終わり、千鶴は家に帰ったが母はその日を境...
ま行の作家

【シニアの本棚】仕切り直し『八月の御所グラウンド』

一昨日、あれだけ万城目作品について語っておきながら、いざ感想を書こうと思うとなかなか言葉が浮かんでこないのですが…。 とりあえず、いつものパターンでやってみます。 『八月の御所グラウンド』 万城目 学 表題作ともう1篇『十二月の都大路上下ル...