本のはなし | ページ 2

本のはなし

ま行の作家

【シニアの本棚】『しんがりで寝ています』|なんてことのない日常がおもしろい

『しんがりで寝ています』 三浦 しをん 同衾するほど愛しいピカチュウのぬいぐるみや、すくすくと育つ観葉植物との日々。玄関の柱に巣を作るハチとの戦い、近所に住む家族との交流、EXILE一族に対する深い愛……。笑いあり、ときどき涙あり (?)2...
は行の作家

【シニアの本棚】『喫茶おじさん』|あなたは何にもわかっていない

『喫茶おじさん』原田 ひ香 松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。再就職のあてはないし、これといった趣味もない。...
さ行の作家

【シニアの本棚】『地面師たち』|悪は生き延びる

『地面師たち』新庄 耕 先日図書館に行って、いつもは予約本を受け取るだけなんだけど、書架の間をウロウロしてて目についた作品。 タカハラ そういえば、Netflixで配信してるって、評判になってたよなあの、○○ハウスの事件だよね ってことで、...
や〜わ行の作家

【シニアの本棚】『風に立つ』|補導委託と親子関係の再生

『風に立つ』 柚月 裕子 物語の展開 南部鉄器の製造工房を営んでいる孝雄と息子の悟。ある日突然、家庭裁判所から補導委託を受けることになる。何も知らされていなかった悟は、自分の子供にさえほとんど関わってこなかった孝雄がなぜ問題を起こした少年、...
ひとりごと

【シニアの暮らし】『天然生活』に憧れる

『天然生活』の定期購読再び 扶桑社から発行されている『天然生活』という雑誌、こんなふうに自然でゆったりした暮らしに憧れるわーと思って、5、6年前に1年間だけ定期購読したことがある。その頃はまだ仕事してたので、雑誌が届いてもパラパラめくってみ...
ひとりごと

シニアの読書あるある?:読んだことさえ忘れてる

読書が趣味というより習慣、中毒、読まずにいられない病とも言える。家には今読んでる作品とは別に次に読む本が控えてないと不安になる。なので、1冊読んで数日読まない日があって…ということはなく、読み終えたらすぐ次のを読む、そんな生活だ。最近は1冊...
た行の作家

【シニアの本棚】『水車小屋のネネ』:出会った人が分けてくれたいい部分

『水車小屋のネネ』 津村 記久子 物語の展開 高校を卒業して服飾関係の短大へ行くつもりだった理佐だが、母親が入学金を男のために使ってしまった。家を出たいと思った理佐は毎日職安に通って求人を探し、ある仕事を紹介してもらった。面接の日、10歳下...
さ行の作家

【シニアの本棚】『存在のすべてを』:2児同時誘拐事件の真相

『存在のすべてを』 塩田 武士 物語の展開 1991年12月11日、塾帰りの少年立花敦之が誘拐された。警察は対策本部を設置し、隣接する県警にも協力をあおぎ、多くの人員を割いて犯人逮捕に向けて動いていた。 翌日身代金を持って向かう父親を追尾し...
か行の作家

【シニアの本棚】『方舟を燃やす』:何が正しいかなんて、みんな知らなかった

お久しぶりの角田光代さん。 『方舟を燃やす』 角田 光代 物語の展開 口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、何が...
な行の作家

【シニアの本棚】『うらはぐさ風土記』:いいもんにあれしなさい

『うらはぐさ風土記』 中島 京子 物語の展開 夫と離婚して30年ぶりに日本に帰ってきた田ノ岡沙希は、武蔵野にある母校の女子大で講師をすることになり、今は施設に入っている伯父の家で暮らすことになった。彼女はその「うらはぐさ」と呼ばれる地域で、...