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『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』 小原 晩
この作品は『あの本、読みました?』で紹介されていて、その場で図書館に予約したのだった。
どういうふうに紹介されていたのか、なぜすぐに読みたいと思ったのかは忘れてしまったけど。
内容紹介
伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、新たに17篇を加え、待望の商業出版!
八王子生まれの著者が美容師を目指して23区へ上京してからの暮らしぶりを描いたエッセイ集。
すがすがしいほどの貧乏。
働き始めた美容室では髪を切るより人集めが仕事だった。
友達ができた。
恋をした。
厄介な兄。
彼女はなんでもない日常をもがきながら、きらめきを探しながら生きている。

読み終えて
文章がリズミカルでとても心地いい。
彼女の視点、感じ方がおもしろい。
お金がなかったり、不運に見舞われたりする生活だけど、楽しく生きようという気概のようなものを感じる。
彼女が上京したての頃の貧しい生活に、我が子たちが大学生になってひとり暮らしをしていた時のことを思い起こさせられた。
表現もハッとするような、キラキラするものが散りばめられている。
恋なんて当たって砕けてウフフと笑って然るべきである。枯れ落ちた花びらはやがて土に還り、次のさくらを咲かすのでしょう。P.47
孤独はおもしろい。なにを見て、なにを感じても、だれにも責められない。それがとても面白い。P.69
またこの人の世界を覗いてみたい、そんな気持ちで読み終えた。
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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を!