犬島に行ってみたいと思ったのは今年の春ぐらいだったと思う。
それから6月に意を決して行こうと思ったときに、思うような交通手段がなくて諦めた。
真夏は暑すぎて外に出る気もせず、先月娘が帰省した時に行こうかなと思ったら台風の襲来で不可能だった。
一昨日、また娘が帰ってきて「犬島行く?」と言うので今度こそ行ってきたというわけだ。
犬島へ、ぶらりプチ旅
犬島は岡山市東区にある人口50人足らずの小さな島で、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つでもある。
メインは犬島精錬所美術館。
岡山駅から犬島へ
現在は秋の瀬戸芸開催中ということで、交通手段は平日でも直行バスがあり便利になっている。
岡山駅バスターミナル10番乗り場から9:52発の直行バスに乗り込む。
ちなみに平日はこの1便だけだ。
詳しい運行情報は こちら。
料金は片道760円。
以前調べた時は5百幾らだったと思うのだけど、値上がりしたんだろうね。
前々から使おうと思っていたプレミアム交通券7枚と現金60円を投入する。
バスに揺られること約50分。
西宝伝に到着し、そこから歩いて5分足らずで港に着き船に乗る。
船の出港は11時ちょうど。料金は片道400円。
これも平日はこの便だけで、乗船時間は10分だ。
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犬島到着。
犬島に上陸すると目の前にチケットセンターがあるので、そこで観覧チケットを購入。
本来は2100円のところが1デイチケットだと1800円で、ラッキーだったわ。
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早速精錬所美術館へと言いたいところだけど、島内に食事をするところがあまりないので、チケットセンターにあるカフェでまず早めの昼食をとる。
娘は鯛めし、わたしはミネストローネだ。
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窓の外に広がる景色を眺めながら、ゆっくり食事を味わった後、精錬所美術館へ向かう。
犬島精錬所美術館
![](https://benesse-artsite.jp/art/seirensho_kv_thumb_01_pc.jpg)
公式サイトで見た写真に惹かれて是非行ってみたいと思ったのだけど、正直「写真はどこでも魅力的に映ってるものねー、実際どうなんだろうね」ぐらいにしか期待してなかったのよ。
それが、なんと目に入った瞬間テンション上がりまくり。
1909年に建設され、10年だけしか操業しなかった銅の製錬所。
大規模な工場跡や壊れかけた煙突などが残っていて近代化産業遺産に認定されている。
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廃墟好きのタカハラにとって、ものすごく興味深く、いちいち感動する風景だった。
美術館では入った時に簡単な説明を受けるのだけど、煉瓦の名前が思い出せず、質問すると「カラミ煉瓦」だと教えてくれて、カラミ煉瓦についても詳しく説明してもらった。
銅を製錬する時に出る廃棄物を固めてできたもので鉱物だということだ。1個の重さは25キロぐらいあるそうだ。
成分の内訳も説明してくれたのだけど、記憶する力がアレなもので銅が5%と言われた以外はすっかり忘れてしまった。
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表面の凸凹とか色とかとても趣のある煉瓦で、蔦が絡まっている光景にも萌え〜〜。
一日中あの周辺を徘徊してても飽きないだろうと思ったわ。
家プロジェクト
島内にある民家をリノベしてアート作品にしているというカンジなのかな。
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写真撮影不可の場所もあったけど、家プロフェクトはひと通り全部廻った。
個人的には最初の精錬所に魂全部奪われてしまったので、この辺りは失礼ながらわたしの中では「付け足し」という印象だった。
申し訳ない。
あと、くらしの植物園に行くとコンプリートだったんだけど、時間的に急がなくちゃいけないというプレッシャーと体力的に不安もあったのでスルーして、またチケットセンターでおやつタイム。
島内には何ヶ所かカフェもあるのだけど、営業日が限られているようだ。
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そうこうしているうちに船の出港時間が近づいたので港に向かう。
船は15:45出港。宝伝港に戻るのはこれが最終便なので遅れるわけにはいかない。
旅を終えて
旅というほどのものではなかったのだけど、前から行きたかったところに行けて大満足。
タカハラにとっては予想以上に素晴らしい所で、精錬所跡の崩壊しかけたカンジとか、裂け目の入った大きな煙突などが目に焼き付いている。
精錬所美術館は「現代社会が失ったものを振り返り、未来を考えるきっかけとなることを目指している」ということだけど、パッパラパーのBBAは難しいことも考えず、ただただ目の前の風景に心揺さぶられたのだ。
好天に恵まれて気持ちよく、廃墟好きにはたまらない1日だったわ。
本当に行ってよかった。
行ける時期に制限はあるけど、簡単に行けるのでまた行ってみたい。
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