【シニアの本棚】『いまこそガーシュウィン』|暗殺者の葛藤
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【シニアの本棚】『いまこそガーシュウィン』|暗殺者の葛藤

3.0
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この間図書館に行ったときに目についた作品。
中山七里さんはデビュー作の『さよならドビュッシー』以来、結構読んでいたけど最近はちょっとご無沙汰していた。

作曲家シリーズもガーシュウィンが出てたとは知らなかった。

ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」はとっても好きな曲。
クラシックと言っても弾く人によって全く違うものね。
「サマータイム」も好き。

というわけで、「これは是非とも読まなくちゃ」となったわけだ。

ゴミ出しの日 夜明け前

おなじみ、日本のピアニスト岬洋介と、ショパンコンクール6位入賞のピアニストエドワードが、カーネギーホールで共演することになる。

演奏するのは2台のピアノのためにアレンジした「ラプソディー・イン・ブルー」だ。

2人はエドワードの家に同居して演奏会に向けて練習を重ねる。

一方、アメリカでは共和党の大統領が選挙に勝ち、あからさまな人種差別が起きている。
大統領を暗殺しようという思いを抱いている「愛国者」は管楽器の奏者で、エドワードと岬のコンサートのオーディションを受け、オーケストラに参加することになる。

舞台から観客席の大統領を狙うことになるのだが、練習を通じて真の音楽に触れ、そこに参加する喜びを知った「愛国者」の心は揺れる。

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曲の描写が細かくて、頭の中でずっと「ラプソディ・イン・ブルー」が流れていた。
岬はますます人間的にもピアニストとしても高いところに行っているような…。

オーケストラのオーディションで合格したのは3人。
そのうちの誰が「愛国者」なのかと思いながら読んだ。

大統領暗殺に関しては、岬がなんとかするのだろうという予定調和。
もしかしたら思いとどまるのかという、うっすらした期待もあったのだけど。

ただ、わたしの予想ではあの人が「愛国者」だとは思ってなかったよ。
そういう意味ではどんでん返し?

ではなく、単にわたしの読みが外れただけだね。

次はチャイコフスキーだそうだ。
これまた興味深い。
楽しみにしておこう。

【2025年 タカハラの本棚】

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今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます ^_^
どうかステキな1日を! 

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