60代、今さらだけど美しい文字が書けるようになりたい
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60代、今さらだけど美しい文字が書けるようになりたい

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こちらは爽やかな朝、新しい万年筆に浮かれているタカハラです。

美しい文字を書きたい

万年筆の一番のメンテナンスは毎日書くことだと言われています。
今までは何日も使わず放置していて、いざ書こうと思うとインクが固まって出ないということがよくありました。

なので、新しい万年筆を手にして以来、毎日1回は使っています。

そして、長い間「万年筆で書くと綺麗な字が書ける」と思ってたのですが、それが大きな錯覚だったということに気づきました。

父はすごい達筆で、わたしも小さい時から父親に教えられてたんです。
すごく厳しくて、怖くて、鉛筆を持つ手をバシッと叩かれることもありました。
泣きながら、震えながら書いてた覚えがあります。

就職した頃までは、その成果も現れていたと思うんだけど…。

いつからこんなになったのだろう。
不揃いでガチャガチャしててどう見ても「綺麗な字」とは言えません。

せっかくの万年筆なのだから、美文字を書けるようになりたいじゃないですか。

ニラの花も可愛い

かといって教室に通ったり通信講座を受けるほどの熱はないのよねぃ。

毎日のルーティンに加えたこと

万年筆のメンテナンスも兼ねて詩や本のフレーズを毎日書き写すというのはどうだろうと思いつきました。

きちんと丁寧に書けばある程度美しい字が書けるようにならないかしら。
一応基本的なことは叩き込まれてるわけだし…。

何を書き写そうかと、我が家の本棚を物色してみました。
パウル・クレーの絵とコラボした谷川俊太郎さんの詩もいいなー。

でも、わたしが毎日続けるにはもっと短い文のほうがいいかも…などと思いながら、ふと思い出したんです。
毎日書き写すのに最適な書物がありました。

おーなり由子さん「365日のスプーン」
↓ こちらは新装版です。

1月1日から日付とともに、日記のように毎日短い文章が書いてあります。

この本は10年近く前、同僚のHさんが職場の健診で少し進行したがんが見つかり、入院する前に何か力づけるようなことができないかと思って、手渡した本です。

「プレゼントしようかとも思ったんだけど、返してほしい。絶対Hさん自身に返してほしいんだ」と言って渡しました。

その後、抗がん剤治療がかなり大変だったみたいだけど、髪の毛が元の長さになったと言って3年後ぐらいにちゃんと返してくれたのでした。

今はとても元気で、お孫さんのお世話や仕事で忙しいそうです。
なかなか会えないけど、それぐらい忙しく動いているんだなと安心してます。

なんか話が逸れてしまったけど、そんなことを思い出しながらこの本を引っ張り出してきました。

ちなみに9月23日は

「秋の実」
駅にむかう道で
ザクロや、柿、
いちじく、カリン、栗など
秋の実のなる木がどこにあるか
チェックする。

それが何の木かしらべておぼえる。
実の熟す日を楽しみに、時々見にゆく。

p.334(第2刷)

筆者はあとがきで「毎日にスプーン一杯の魔法をかけられるようなーーそんな本を作ってみたかった」と言っています。
自分で自分に幸福な魔法をかけることは、希望を持って生きていくための「知恵」なのだと。

筆者の言葉どおり、ほんの1行しか書かれてない日もあるのだけど、心がふんわりほどけていきます。

毎日この言葉を書き写せば、幸せな魔法をかけられて1日を過ごせそうな気がして、中途半端な9月22日からだけど、毎日のルーティンに加えることにしました。

それで美文字が書けるようになるかどうかは、また別の話ですが、ちょっとぐらいは期待して…。

今日は秋分の日。
さすがに朝夕涼しく過ごしやすくなりました。
日中との気温差が激しいようですので、風邪などひかれませんように…。

♫ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日も最後までお付き合いくださってありがとうございます。
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